監督・コーチの部屋


Head Coarch

2期 田村 靖典
監督就任の挨拶
DO YOUR BEST FOR YOURSELF !!
GET BACK TO THE BASICS!!

この度、吉岡監督から監督を引き受けせていただくことになりました田村です。 就任に際して、現役学生諸君に対して、私の思いを述べてみたいと思います。

今回、私達がこうしているのは、たまたま、私が20数年前埼玉大学でアメフトをしていて、たまたま君達が同じ大学でアメフトをしているということに他なりません。単なる偶然です。人間がオギャと生まれてから、一つだけ決まっていることがあります。 どんな人間も死ぬということです。一度生まれたら、必ず死ぬということです。そして、人生は後戻りができないということです。

私は、今、会社の医薬品部というところに所属しています。売っているものは、制癌剤です。ご存知のように癌は、患部の外科的摘出以外、治らない病です。制癌剤を注射しても完治することはありません。当社の薬を投与されている患者の多くは、末期癌です。1年、2年の余命しかない末期癌の患者です。彼らは、治らないのを知りながら、1g何万円もする薬を注射します。下痢や脱毛という副作用に苦しめられながら。何故でしょうか?

その限られた時間を少しでも長く、少しでも輝かせるためです。

人生は、一度きりしかありません。大学の4年間も1度きりだけです。 この若い貴重な時間も1度きりだけです。

君達が、その若い貴重な時間をアメフトに多少なりとも費やすことを決めた以上、その時を精一杯使って欲しいということです。大学4年間を胸を張ってアメフトをやっていたと言えるように、輝いて過ごして欲しいということです。

プリムローズの主役は、OBや監督やコーチではありません。あくまでも君達です。 君達の意思です。君達が目標を実現できるように導き、援助するのが監督であり、それに向かって具体的な技術や戦略をアドバイスするのがコーチです。幸いに、コーチ陣は、優秀です。判らないことは何でも聞いてください。自分達だけで考えるより、良い結果が得られるはずです。

私が、プレーをしていたころは、まだ部としての組織、特にOB会組織もなく学連にも入れず、リバティーリーグという同好会リーグに加盟して活動をしていました。千葉大学、農工大学はその頃からの仲間です。OBの金銭的、人的援助もありませんでした。なくてもやっていけました。自分たちでお金も労力(審判、リーグの会合出席等)も全てを切り盛りしていました。しかし、今は、学連に加盟しています。学連に加盟することは、昔のように選手がすべてを片手間にやるような訳にはいきません。金銭も多く必要ですし、労力提供も多く必要です。それらがなくては、加盟維持すらできない状況です。そのための最低限の提供は、OBがやります。それが義務だと思います。

しかし、あくまでも、プリムローズの主役は、君達、現役です。君達がこの4年間をいかに過ごすか。すべて君達の責任で考え、行動してほしい。何を目標とするか。何をすべきか。基本にのっとった上で、自分達で考えてほしい。そして、自分たちが納得するまで、一つのことを、妥協せずに、とことんやり切ってほしいと思います。

長々となりましたが、私の好きな言葉は、「人生に無駄はない」です。さあ、ともに人生を輝かせていきましょう。

2期 田村 靖典



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