ゲーム解説1Q都立大はフレックス(ミディ)体型からリードオプション、 フラットゾーンへのパス、そしてTBのドローと、 とにかく同じプレーを何回も打ってくる。 彼らの良いところは、 その一つ一つのプレーの精度が非常に高いというところだろう。 そして何よりも厄介なのはパスの精度もランのそれと同様に高いというところである。 しかし、裏を返せばプレーコール自体は非常に単調なリズムの繰り返しとなる、 そこにつけ入る事さえ出来れば勝機は自ずと訪れるだろうと予想していた。 前述した試合前予想のもと、 我がPRIMROSE(プリムローズ)守備陣はラン・パスの両方ではなく、 ラン(特にオプション)に絞って止めていこうというディフェンス・プランを 組んだ。 しかし、開始直後の都立大のオフェンスシリーズではアサイメントミス等もあり、 本来は止めるべきランプレーも、 じわりじわりとゲインを許す展開となった。 結局、最後はショートパスを捕球した相手WRに36ヤードをアフターランされて先制TDを許してしまった (キック失敗で0対6)。 連勝中の勢いをそのままに都立大がモメンタムを一気に持ち去っていった。 2Q2Q序盤、まだ都立大の勢いは止まらない。 今度は相手TBにドロープレーから35ヤードのロングゲインを許し PRIMROSE陣23ヤードまで攻め込まれる。 タックルミスも相当あった。 そして最後は相手QBにキーププレーから強引に体をエンドゾーンにねじ込まれてTDを許してしまった (キック失敗で0対12)。 嫌なムードの2Q序盤戦だったが、 中盤以降はPRIMROSEディフェンス陣がアジャストしてきた。 とりあえず一発ロングゲインが無くなり、 相手プレーに目がなれてきた分、 徐々にランプレーが止まるようになってきたのだ。 この調子でオフェンス陣さえ奮起してくれれば、 良いリズムの試合展開が可能なはずだったのだが・・。 3Qオフェンス陣への淡い期待を抱くヒマもなく、 PRIMROSEの選手達は自滅していった。 経過を追って細かく書くつもりも無い。 インターセプトリターンTDが1回、 キックオフリターン時のファンブルによるターンオーバーが2回、 挙句の果てにはオンサイドキックまで決められ、 オフェンスをする間もなく20失点を喫しゲームの大勢は決まってしまった。 4Q最終クオーターは両チーム共に得点なく、 6対32でPRIMROSEは大敗した。 総括『連勝しているチーム』と『連敗しているチーム』の明暗が はっきりと分かれた試合だったように思う。 獲得ヤードを見ても両者に点差ほどの実力差はなかったように思える。 しかし、相手(都立大)にはフィールド内での余裕が感じられた。 残り2試合で結果を出すには、 この大きな悪い流れを覆すだけの精神力が必要になってくるだろう。 『取られても取り返す。やられたらやり返す。フットボールの原点はそこにある』。 (文:17期 丹野) BACK |