ゲーム解説
年々少なくなる部員数。そして今年の春季オープン戦は千葉大との定期戦のみとなった。それだけに貴重な試合経験となるはずだったのだが・・・。 前半戦攻撃は千葉大学から開始されたが、第1プレーでいきなりディフェンスにビッグプレーが出る。千葉大のパワープレーに対し、ブリッツに入ったアウトサイドラインバッカー(OLB)の吉澤(#83・2年生・WR兼任)がいきなりのファンブル・フォースとなる激しいタックルを浴びせる。これがターンオーバーとなりPRIMROSE(プリムローズ)は幸先良く攻撃権を獲得した。そしてPRIMROSEの攻撃は敵陣23ヤードからスタート。エース格であるTB高橋(#37・3年生・SF兼任・副将)のランを中心に千葉大ゴール前3ヤードまで迫るも、結局、反則絡みで4thダウン7ヤードまで追い込まれ、FG(フィールド・ゴール)による3点のみに止まった。結局、この試合を通じてPRIMROSEの得点はこの3点のみであり、ディフェンスが良い所を見せたのも1stプレーのファンブルフォースだけだったように思える。 試合は2Q序盤からは終始千葉大学のペース。ダイブが出て、キープが出る。千葉大オフェンスにとっては理想的な展開だったのではないだろうか。逆にPRIMROSEにしてみれば攻守共に全く糸口をつかめない状態で前半戦を折り返した(3対10)。 後半戦防戦一方の前半戦だったが、後半開始直後のシリーズでPRIMROSEオフェンスが少し踏ん張りを見せる。KR(リターナー)高橋(#37・3年生・TB/SF兼任)の28ヤードの好リターンをきっかけに、TB高橋のパワープレー、FB菊野(#25・3年生・OLB兼任)へのフラットゾーンへのパス、そしてTE福崎(#85・4年生・ILB兼任・副将)へのショートパスとテンポ良く展開し敵陣25ヤードまで前進する。しかし、ここでも決め手に欠き、結局、反則も絡んでFGトライに止まった(キック失敗:3対10のまま)。 するとモメンタムは一滴も残ることなく千葉大へと吸い取られてしまう。その直後のシリーズで千葉大QBのオプションキープが怒涛の56ヤードゲインとなり一気にPRIMROSE陣内へ入ると、息を整える間もなくダイブで13ヤードを一気に駆け抜けられてTDを献上。試合の大勢はこのTDによってほぼ決定づいた(3対17)。 4Qに入り千葉大学は1年生を大量に投入。当然攻めあぐねているのにPRIMROSEはこの場面でもミスを連発。ディレイ・オブ・ザ・ゲーム(反則)で罰退。パントがキックミスで陣地を挽回できない・・・。終始、自陣での攻防が繰り返されていたように思える。そして最後には自陣のエンドゾーン内でパントのスナップミスをして駄目押しのTDまで奪われてしまった(3対31)。 総括昨年の秋季リーグ戦で勝ち越したという自信もあったであろうし、せっかく入部してくれた1年生にもいい所を見せたかったであろう。試合中に言い訳もたくさん出ていた。でもこれではっきりした。『お前たちは弱い』。今のままでは秋のリーグ戦で勝利することはとても無理であろう。しかし、ここで『弱い』と認識できたのであれば、何かやれることがあるはずだ。『弱いんだから練習する』。『弱いんだから言い訳しない』。どうか素直に、素直にこの言葉を理解し、噛みしめて、実行して欲しい。健闘を祈る。 (文:17期 丹野) BACK |