ゲーム解説

  1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 0 0 0 0 0
駒沢大学 7 0 0 7 14

2連敗で迎えた第3節。対戦相手は駒澤大学。次節対戦する武蔵大学と並び優勝候補の一角である。

駒澤大オフェンスはIフォーメーション。難しいプレーをするわけでもなく、オーソドックスにパワープレーとプレーアクションで組み立ててくる。

そしてディフェンスは43。状況に応じてセカンダリー陣をランサポートに参加させる組織的な守備で、このリーグのレベルを考えれば比較的完成度の高いパッケージングと言えよう。


前半戦


PRIMROSE(プリムローズ)はこの一試合を通じてディフェンス陣の健闘が光った。前半戦は駒澤大オフェンスから二度のファンブルを奪いオフェンスに好フィールドポジションを与える。しかし、この日のPRIMROSEオフェンスは一試合を通じて攻めあぐねた。この前半戦の二度のチャンスにおいてもQB吉野(#8・3年生)が相手CBにインターセプトを喫し、ターンオーバーとなってしまう。

一進一退の中で先制したのは駒澤大。1Q終盤に駒澤大陣内31ヤードから相手TBがPRIMROSE守備陣のオフタックル付近を突くと、そのまま一直線に69ヤードを独走してTD。アグレッシブな守備の一瞬の隙を突かれる形となった(キック成功で0対7)。


後半戦


一発ロングゲインでTDを許したPRIMROSE守備陣であったが、後半戦は序盤から立て直し再び我慢の展開に持ち込む。単発のロングゲインは許すものの、要所を締めて得点を与えない。1年生DB陣も要所で好カバーを見せて守備全体を盛り上げた。

双方パントの蹴り合いが続いた後、3Qの終盤にようやくPRIMROSEオフェンスがハーフ付近(自陣41ヤード)からの攻撃権を獲得する。ここからPRIMROSEオフェンスはTB高橋(#81・3年生・SF兼任・副将)のドロー、ブラストを中心にしぶとく駒澤大陣内20ヤードまで前進する。この日、最も相手陣内深くまで攻め込んだ攻撃シリーズである。ここでPRIMROSEオフェンスが選択したプレーはQB吉野のキープ。しかし、このプレーが裏目に出る。QB吉野が相手LB陣の激しいタックルにボールをファンブルしてしまう。良い流れも虚しく三度ターンオーバーとなってしまう・・・。結局、悪い流れを断ち切れないまま4Qにもう1TDを許したPRIMROSEが0対14で敗北した。


総括


ディフェンス陣の健闘もむなしく3連敗となってしまった。前節でも感じたであろうが、オフェンスとディフェンスが噛み合わなければフットボールで勝利することは難しいのである。しかし、収穫もあった。1、2年生を中心とした若手の活躍が確実に目に付いた試合であった。次節、次々節と更なる成長を期待させるような活躍であった。この若手の成長を糧にどうか上級生も今一度奮起し、チーム一丸となって初勝利を奪い取って欲しい。

(文:17期 丹野)

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