ゲーム解説
第2節の相手は東京国際大学。東国大もPRIMROSE同様、人数が非常に少なく苦しい運営状況がうかがえる。 東国大オフェンスはワンバック。ドローとスウィープそしてショートパス主体だがその完成度は決して高くはない。そしてディフェンスは5-2。ラインバッカーの集まりで止めるタイプの守備である。 前半戦先制したのは東国大。1Q中盤、パントの蹴り合いから得たハーフからの攻撃。QB自らのドローやショートパスでしぶとくPRIMROSE(プリムローズ)陣内38ヤードまで前進すると、ここからレシーバーを特殊な位置に配したアイランド体型を使用しロングパスをヒットさせる。PRIMROSEディフェンスは全くのノーアジャストのまま先制点を許してしまう(キック失敗で0対6)。 PRIMROSEはその返しのシリーズでTB高橋(#81・3年生・SF兼任・副将)がスウィープから61ヤードの独走TDをしたかと思ったのもつかの間、そのプレーが反則で取り消しとなり追い込まれたパント時において手痛いスナップミスを犯してしまう。労せずして得たこのチャンス(PRIMROSE陣内 26ヤードからの攻撃)を東国大はしっかりとTDに結びつけて追加点をあげる(キック成功で0対13)。 2Qに入りPRIMROSEオフェンスがようやく反撃体制に入る。TB高橋のスウィープ、前節も活躍したFB菊野(#25・3年生・LB兼任)のダイブで敵陣8ヤードまで前進すると、ここからTB高橋のストロングサイドへのスウィープが決まってようやく反撃のTDをあげる(キック失敗で6対13)。 後半戦後半戦最初に得点したのはPRIMROSE。自陣39ヤードからの攻撃であったが、QB吉野(#8・3年生)のキープ、TB高橋のスウィープなどで敵陣37ヤードまで前進すると、ここからTB高橋がウィークサイドのブラストプレーから右オープンを一気に駆け上がりこの日2本目のTDラン。しかしキックを失敗し同点には至らない(12対13)。 東国大の反撃をここで断ち切って、一気に逆転のシリーズへと向かいたかったPRIMROSEであったが、東国大オフェンスが意地を見せてくる。東国大陣内37ヤードと深い位置からの攻撃であったが、フラットゾーンへのパスを効果的にヒットさせてじわじわと前進し、実に13プレーを費やしてPRIMROSE陣内1ヤードまでのロングドライブを成功させる。最後は東国大QBが1ヤードを自ら飛び込んでTDし、4Qの攻防を残して重い重い8点差となってしまった(キック成功で12対20)。 4Qは逆転への焦りからかPRIMROSEはミスを連発。ファンブル、インターセプトを頻発して自滅の一途を辿った。結局ハーフすら超えることもままならないまま、試合終了のホイッスルを聞くこととなった(12対20)。 総括勝つことの難しさを改めて感じた一戦だった。油断もあったし、慢心もあったと思う。しかし、ここで自分達の弱さをもう一度再確認し、肉体、精神共に基本に戻って練習に励んで欲しい。グランドにいる11人がそれを出来れば必ずや大きな力となり、そこから勝機が見えてくるはず・・。残り3試合の健闘を祈る。 (文:17期 丹野) BACK |