ゲーム解説

  1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 27 13 0 0 40
杏林大学 0 7 0 0 7

怒涛の先制攻撃! 9年ぶりの4勝で有終の美!

'06シーズンの最終戦。対戦相手は杏林大学。同大はここまで1勝3敗でPRIMROSE(プリムローズ)同様、優勝はかかっていない。しかし、上を目指すという永遠の目標がある以上、プライドはかかっているわけであり、"チーム"としての成長を見る上では重要な試合だったのではないだろうか。

杏林大オフェンスはワンセットバック。RBにタレントがいる感じだが、ワンバックという特性上、ブロッカーのいないプレーが主体となるため、パス能力との兼ね合いを考えると比較的守りやすいことは予想されていた。そして、ディフェンスは8メンボックス(44)。基本はイーブン。しかし、劣勢になるとウィークポイントに人間を増やす等、極端なシフト変更もあり、クッキリ・ハッキリ型、オールド・ファッションの守備といえるだろう。


前半戦


試合はPRIMROSEオフェンスの怒涛の攻めで、1Qでほぼ決着がつく形となった。PRIMROSEディフェンスが杏林大攻撃を全てパントに追い込み、それを受けたオフェンスが全ての攻撃をTDにつなげ、4TDを奪った。

先制点はQB吉田のキープ。TB小松(#80・3年生・OLB兼任)の中央のランが45ヤードのロングゲインとなり敵陣12ヤードまで前進。続いてQB吉田が好ブロックをした左T山下(#69・4年生・DL兼任)の側面をスルスルと走りぬけてTD。4年生コンビの活躍による卒業メモリアルTDとなった。

2本目はTB小松。自陣20ヤードからの攻撃だったが、WR高橋(#15・2年生・OLB兼任)への38ヤードのパス、QB吉田のキープ・プレーで敵陣2ヤードまで前進すると、最後は右パワープレーからTB小松がエンドゾーンに飛び込んでTD。

3本目はWR崎本(#18・1年生・CB兼任)。TB佐藤(#7・2年生・CB兼任)のパワープレーが36ヤードのロングゲインとなり敵陣まで侵入すると、そこからWR崎本が21ヤードのフェード・パターンをすんなりキャッチする。今季1年生初得点となるメモリアルキャッチとなった。

4本目はWR高橋。自陣33ヤードからのオフェンスだった。中央のランのフェイクから縦一閃、67ヤードの独走TDパスキャッチを決めた。

2Qに入っても、1TD返されはしたものの、オフェンス、ディフェンス共にリズム良くプレーして加点&シャットアウトを繰り返し、前半戦だけで40対7と大量リードを奪った。


後半戦


後半戦に入り、やや息切れ感はあったが、PRIMROSEはオフェンス・ディフェンス共に若いメンバーを随所に投入し来季を見据えた試行をすることが出来た。オフェンスは無得点に終わり、ディフェンスも随所にゲインを許してはいたが、モメンタムを奪われることはなく、ボールコントロールは出来ていたように思う。時間を程よく消費して、成城大戦の時のような焦りは全く見られなかった。

試合は前半戦のスコアのまま、40対7でPRIMROSEが9年ぶりの4勝目を上げ、昨年の最下位から一転、リーグ2位という好成績でリーグ戦の終えんを迎えた。


総括


4勝目おめでとう。また、4年生は四年間お疲れ様でした。いろいろあったが最後に四勝出来て良かったな。後輩達に良い贈り物が出来たんじゃないか。

4勝したからには来季は更に上(2部)を目指す・・というのは当然の流れであるが、先ずは人員を充実させることが最重要課題となるだろう。何としても来季は勧誘を成功させなければならない。それが出来て初めて『2部昇格』という言葉が現実味を帯びてくるのではないだろうか? 皆でがんばろう。

(文:17期 丹野)

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