ゲーム解説
埼玉ダービーを征し、昨年に続く開幕白星発進!'07シーズンの開幕戦。対戦相手は獨協大学。数年前まではよく同じリーグに所属し、常に優勝争いをしていた同チームも近年は人数不足にあえいでいる。時代の流れを感じる。 獨協大オフェンスはIフォーメーション。ダイブ、オプション中心だが完成度は決して高くはない。そして、ディフェンスは43カレッジ。若手中心のメンバー構成を考えてか、『中ガチガチ』の守備であった。 前半戦先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。FB山田(#49・4年生・LB兼任)の5ヤードのダイブを皮切りに、TB佐藤(#29・3年生)へのオープンプレーを絡めながら12プレーかけて61ヤード前進。最後は相手ゴール前4ヤードからTB佐藤が中央を突いてTD。時間を消費しながら良いリズムで先制することができた。 しかし、この日はここからリズムに乗れなかった。ディフェンスこそ獨協大オフェンスをよく抑えていたが、オフェンスに関してはゲインをするたびに反則を犯し、再三の罰退をくり返した末にパントへと追い込まれる・・という最悪の循環に陥ってしまった。あれよあれよと言う間に2Qも終盤へとさしかかり、雰囲気的には『おやっ?』と言う感じになってしまった。 しかし、パントチームで福間(#8・1年生・FB兼任)が自軍のパントしたボールを飛び込みざまに相手陣1ヤードの所でストップさせるなど、光るプレーも随所に見受けられ、陣地的な優位性を相手に与える場面はこの試合を通して1度もなかった。 前半戦は終盤にWR福田(#31・2年生・DB兼任)への27ヤードのロングパスをきっかけにつかんだチャンスから、K金子(#54・3年生)が37ヤードのFGを成功させ、10対0で折り返す形となった。前半戦の流れを考えると、この福田→金子の活躍もチームに安心感を与えたという意味で大きかったと言える。 後半戦後半戦に入ると、ようやくPRIMROSEオフェンスにつながりが出てきた。3Q最初のシリーズは敵陣35ヤードから。FB山田・福間、TB佐藤・北島(#23・1年生・DB兼任)のランプレーを軸にWR崎本へのショートパスを絡めながら、12プレーかけて57ヤードを前進し、最後は敵陣8ヤードからTB佐藤が右オープンをえぐってTD。前半戦のフラストレーションを一掃するTDドライブとなった。 PRIMROSEオフェンスはこの後全てのオフェンス・シリーズをTDにつなげ、3Qから4Qにかけて大量28点を加点し、後半戦は相手を圧倒することに成功した。 4Qの最後の得点はTB北島(1年生)による47ヤードの独走TDであったが、TE亀山(#82・4年生・DL兼任)の熟練度の高い好ブロックに支えられて、うれしい1年生初TDとなった。 総括やはりシーズンとなると、どの戦いもタフな戦いになる。なかなか得点できない時間帯もあり、フットボールの難しさを痛感させられた内容であった。今後の対戦相手を考えると、次からの試合はもっとタフな戦いになるだろう。チーム状態をどんどん上昇させ、『挑戦者』として試合に臨めるよう準備して欲しい。 (文:17期 丹野) BACK |