ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 6 21 7 0 34
文教大学 3 0 7 0 10

破竹の4連勝! 入替戦出場が決定!!

'08シーズンもいよいよ大詰め。今日のこの試合に勝てば我がPRIMROSE(プリムローズ)の2部−3部入替戦出場が決定する。対戦相手は文教大学。ここまで1勝2敗の同校に黒星を喫することは当然のことながら許されない。そのプレッシャーを跳ね除けて勝利してこそ入替戦出場校として相応しいメンタリティと言えるだろう。

文教大オフェンスはワンセットバック。サイズのあるオフェンスラインを利用してのゾーンデイライト。4WR体型からの多彩なパスワーク。取り組みは派手であるが精度は決して高いとはいえない。そして、ディフェンスは44。ムーブメントも少なくライン中心に守ろうとする堅実型の守備である。


前半戦


1Qは落ち着かない展開となった。文教大のキックチームに67ヤード、更には54ヤードとたて続けにリバース攻撃からのキックオフリターンを決められて、陣地的優位性を完全に掌握されてしまう。救いだったのはこのビッグプレー二つで失点が3点で済んだ事だろう。しかし、PRIMROSEオフェンスもエースTB佐藤(#29・4年生・DB兼任)、そしてバックアップの北島(#23・2年生・DB兼任)のランが調子良く前進はしたものの、最後の最後でTDを決めることが出来ず、FGによる6得点をあげるに止まった。

しかし、2Qに入りそのモヤモヤを吹き飛ばすTD量産モードに突入する。序盤は自陣9ヤードからの攻撃。TB佐藤・北島のランを軸に、WR高橋(#15・4年生・OLB兼任)・福田(#31・3年生・DB兼任)・山田(#25・4年生)へのショート・ミドルのパスを程よく絡めながら13プレーかけて敵陣8ヤードまで迫ると。最後はTB北島が右オープンから中央に切れ込んでこの試合初TDを奪う。91ヤードのロングドライブに成功し、ようやくチームに勢いが出てきた。そして中盤には主将松澤(#51・4年生)のパントブロックから得た敵陣33ヤードからの攻撃をエースTB佐藤のTDランに結びつけると、終盤にはFSの位置に入った佐藤のインターセプトから得たチャンスをTE須藤(#8・2年生・LB兼任)へのTDパスキャッチに結びつけ、2Qだけで大量21得点を加点し、1Qの鬱憤を晴らす形で前半戦を折り返すことができた(27対3)。


後半戦


後半戦最初のシリーズもPRIMROSEオフェンスはエース佐藤のオープンランを軸にグイグイ前進し、62ヤードのTDドライブに成功する。この時点で得点は34対3、悲願のリーグ優勝に向けてセーフティリードを奪い、まさに勝利へのカウントダウンが開始された。

ここからPRIMROSEはオフェンス、ディフェンス共に若手を大量投入。若手の経験値を上げる試みに出る。そんな中で4QにはCB中村(#11・1年生)のインターセプトが飛び出すなど、光るプレーもいくつか見受けられた。

結局試合は後半文教大に1TDを奪われたものの、その後は危なげなく時間を使い切って34対10でPRIMROSEの勝利となった。


総括


この試合の勝利により第5節を残して我がPRIMROSEのリーグ優勝が決定した。実に10数年ぶりの上位リーグとの入替戦への出場である。主要ポジションに大量の卒業生を出した今季は春から苦しいチーム運営が続いた。練習試合も負け続きだった。しかし、4年生の素直な情熱が大きな力となり、チーム力は少しずつではあるが着実にアップしていった。ここまで思い返しただけでも褒めてやりたい気持はある。しかし、『2部昇格』が目標である以上、ここは敢えて兜の緒を締めなければならないだろう。『少しずつ』の歩みをここで止めてはいけない。まだまだ伸びしろはある。入替戦の勝利を目指してスローステップを続けてくれ。

(文:17期 丹野)