ゲーム解説
2回戦突破! 次節、全勝対決へ!!ディフェンスに課題を残した開幕戦。どこまで課題を克服できたかが本節のカギとなる。対戦相手は新潟大学。数年前までは2部で上位を争っていた同校は、近年は部員数の減少により下位リーグに甘んじている。しかし今季はサイズの大きい選手が多く、優勝候補の一角であることは間違いない。 新潟大オフェンスはIフォーメーション。オフェンスラインのサイズはリーグ内随一。そのラインメンを生かしたダイブ、オプション中心の攻撃を執拗に仕掛けてくる。そして、ディフェンスは43カレッジ。比較的シンプルなムーブメントを利用して大型ラインを自由に突進させるタイプの守備である。 前半戦試合は新潟大の攻撃からスタート。新潟大に二つファーストダウンを許したところでPRIMROSE(プリムローズ)ディフェンスにビッグプレーが飛び出す。新潟大WRの捕球ミスによるルーズボールをOLB高橋(#15・4年生・WR兼任)が見逃すことなくインターセプトに仕留める。ディフェンスに不安を残した前節から一転、アグレッシブに相手からボールを奪い取った。このチャンスにPRIMROSEオフェンスが応える。敵陣45ヤードからの攻撃であったが、エースTB佐藤(#29・4年生・DB兼任)へのショートパスからのロングゲインで一気に相手ゴール前3ヤードまで迫ると、最後もTB佐藤が右オフタックル付近を突いてTD。ディフェンス→オフェンスの連携で怒濤の如く先制点を奪取した。 しかし、大型ラインの新潟大もすかさず反撃に出る。その返しのシリーズで得意の中央プレーで連続攻撃を仕掛けてきた。PRIMROSEディフェンスは大きなゲインこそ許さなかったが、3ヤード、5ヤードと前進され、最後はFG(フィールドゴール)により3点を献上する。さらに、1Q中盤にQB崎本(#18・3年生)の投じたボールが新潟大ディフェンスにインターセプトされ、新潟大に続けざまに攻撃権を与えてしまう。攻守の連携が定まらない中、流れがどちらに傾くのか・・・。そんな不安を今日はディフェンスが一掃してくれた。ここでの新潟大のシリーズを3回の攻撃でピシャリと止めてパントへと追い込んだ。DL池田(#50・2年生・OL兼任)を中心に素早い反応で新潟大オフェンスに前進を許さなかった。 2Qに入りPRIMROSEディフェンスの好守にオフェンスが応える。自陣32ヤードからの攻撃機会をTB佐藤のラン、この試合好調だったWR山田(#25・4年生)、そしてFB大川(#41・3年生・LB兼任)へのパスを絡めながら小刻みに前進し、K(キッカー)金子(#54・4年生)のFGに結びつける。さらに中盤にも佐藤のランを軸に16プレーで80ヤードのロングTDドライブを成功させ、追加点をあげる。良い流れで前半戦を終了することができた(17対3)。 後半戦前半戦で築き上げたオフェンスとディフェンスの連携は後半戦に入っても揺るがなかった。後半最初の攻撃シリーズは自陣37ヤードから。TB佐藤へのピッチプレーやQB崎本のスクランブル等で次々とゲインを重ね敵陣8ヤードまで迫ると、最後はTB佐藤がこの日3本目のTDランで締めくくった。途中、アサイメントが大きく崩れロスゲインしかけたところからのTB北島(#23・2年生・DB兼任)の個人技のラン(8ヤードゲイン)も見事だった。 そしてディフェンス陣も新潟大の中央攻撃を須藤(#8・2年生)を中心としたLB陣の素早い対応で封じ込め、後半戦はロスタックルさせる場面もちょくちょく見受けられた。結局、1試合を通して110ヤード程のラン攻撃しか相手に許さなかった。前節を考えると大いなる成長といえるだろう。 結局試合は4QにK金子のダメ押しFGも決まり、ファイナルスコア27対9でPRIMROSEの勝利に終わった。 総括今回は終始リードしたまま試合を展開していくことができた。しかし、だからといって決して完勝だったわけではない。無駄な反則や大きなロスをする様なプレーミスが随所に見受けられた。次の相手は優勝候補の東京農工大学。いらぬ隙を見せれば即失点という流れになりかねない。前節でも言ったが今季のPRIMROSEは若いチーム。素直な姿勢でフットボールと向き合うことが出来たならば、次節までの間に更にプレーの精度を高めていくことは可能だろう。そうすればミスや反則も自ずと減ってくる。ますます成長した姿を次の試合で見せて欲しい。 (文:17期 丹野) BACK |