ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 0 7 12 3 22
成城大学 0 3 6 14 23

黒星スタート。成城大の怒涛の攻めに屈す。

昨年の入替戦の敗北から早や10ヶ月。今年も2部昇格を賭けた熱い戦いが開幕を迎えた。初戦の相手は成城大学。昨年4部から上がってきたばかりの新鋭だ。我がPRIMROSE(プリムローズ)としては決して負けられない相手である。

成城大オフェンスはオフセットI。中央、オープン、ブーツレッグ等バランスよく攻撃を散らしてくる。そして、ディフェンスは8メンボックス。フィールドに均一な布陣を取り、縦への突進を重視したパッケージングとなっている。


前半戦


試合は2Qから動き始める。序盤、PRIMROSE陣内13ヤードからの攻撃シリーズ。TB北島(#23・3年生・DB兼任)のランが小刻みに前進し始め、途中TE須藤(#8・3年生・LB兼任)へのミドルパスもヒットするなど、10プレーかけて相手陣内23ヤードまで前進。ここからQB崎本(#18・4年生・主将)がWR加藤(#85・2年生・DB兼任)へ23ヤードのパスをヒットしてTD。リズム良いドライブで先制することが出来た。

しかし、この日はディフェンスがピリッとしなかった。序盤から成城大TBのランに好ゲインを許し、フラストレーションの溜まる場面が幾度となく見受けられた。前半戦はFGによる3失点に何とか留めたが、確実に相手にボールコントロールのきっかけを与えていたのである。このしぶといランに第4Q苦しめられることになるとは・・・(7対3で前半終了)。


後半戦


後半戦に入ると早々にビッグプレーが飛び出す。開始のキックオフにおいて成城大リターンチームがボールの捕球処理にもたつく間に、カバーチームに入っていた大川(#41・4年生・副将)がボールを先に奪い取ったのである。ロング・オンサイドキックが成功した形となりPRIMROSEはこれ以上ない形で攻撃権を獲得した。そして、この攻撃をTB北島の20ヤードのTDランで締めくくり、後半戦最初のシリーズで幸先良く加点することが出来た。

さらに、次の成城大の攻撃をあっさりパントに追い込むと、自陣28ヤードからの攻撃をTB北島、FB古田(#49・1年生)のランを中心に攻め切り、上乗せのTDを奪う。キックとコンバージョンの失敗もあったが、この時点でのスコアは19対3、このままPRIMROSEが逃げ切るかに見えた。

しかし、この返しのシリーズから第4Qにかけて、前半戦に相手オフェンスのキーとなっていたTBのランプレーが再び活発化を見せ始める。あれよあれよという間に加点され、残り時間も3分と微妙なところでスコアは22対17、更にPRIMROSE陣内20ヤード地点で成城大オフェンスに攻撃権が渡り、試合はクライマックスへと向かうこととなった。

しかし、結末はあまりにも簡単だった。このシリーズにおいても相手TBに62ヤードのビッグランをあっさりと許し、いとも簡単にゴール前まで前進されてしまう。PRIMROSEディフェンス陣もなんとか第4ダウンまでは粘りを見せたが、最後は成城大QBに気迫のギャンブル・ランをねじ込まれて、ついに逆転を許してしまった。


総括


開幕戦を勝利することが出来なかった。当然のことながら、いきなり優勝の2文字は『大きく遠のいた』のである。言い訳もたくさんあるだろうが負けは負け。単純に甘いのであり、弱いのである。

次のステップについても単純にしか表現する気はない。『やる』のか『やらない』のか2つに1つだ。準備期間が次節まで2週間である以上、やれることは当然の事ながら限られる。しかも相手は強い。今のままのチーム状態では負ける可能性の方がはるかに大きいだろう。しかし、背中を追ってくれている後輩達がいる。こんなお前らに心から涙してくれたマネージャーがいる。チームスポーツである以上答えは一つだと思う。

次節、お前らの意地に期待する。

(文:17期 丹野)

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