ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 0 7 7 6 20
千葉商科 0 0 0 7 7

要所の好守で開幕戦勝利!

2010年シーズンがいよいよ開幕した。今夏は記録的な猛暑であったが、開幕戦のこの日は秋晴れの爽やかな陽気となった。開幕戦の相手は千葉商科大学。同大学は少人数ながらも豊富な練習量で毎年良いチームに仕上げて来るど根性チームであり、気の抜けない相手である。

千葉商大オフェンスはショットガン。オプション攻撃などのQBのラン、そこにTフーメンションからの早いダイブを絡めてテンポ良く攻撃してくる。そして、ディフェンスは43。ムーブメントというよりも全体の集まりを重視して粘り強く守ってくる。


前半戦


1Qはディフェンシブな展開。PRIMROSE(プリムローズ)オフェンス陣はミドルゲインで前進はするもののツメが甘く、結局、得点機を得られなかった。

しかし、2Qに入りディフェンスからゲームが動いた。千葉商大オフェンスのパス攻撃をLB渡辺(#80・2年生・TE兼任)がインターセプトに仕留め敵陣27ヤードと好位置からの攻撃権を獲得する。ここからTB北島(#23・4年生・DB兼任)→TB中川(#28・3年生・DB兼任)→TB新里(#14・2年生・DB兼任)と小刻みにゲインを重ね敵陣1ヤードまで迫ると、最後はFB古田(#49・2年生)がエンドゾーンへ体をねじ込んで待望の先制TDを奪う。前半戦はこの後、両者決め手に欠き7対0のまま終了した。


後半戦


後半戦はPRIMROSEオフェンスが徐々に前進を開始する。3Q中盤、前半戦のRB陣に続き今度はWR陣が魅せる。PRIMROSE陣内38ヤードからの攻撃であったが、WR加藤(#85・3年生・DB兼任)→TE渡辺(#80・2年生・LB兼任)→WR大越(#88・1年生・DB兼任)と次々にパスがヒットし敵陣1ヤードまで迫ると、ここからTB中川(#28・3年生・DB兼任)が中央に飛び込んでTDを奪う(キック成功で14対0)。早い段階で加点し、後半戦の主導権を握ることに成功した。

さらに4Qに入るとTB中川のダメ押しとなる71ヤードの独走TDランが生まれ、この日は終始リードのまま試合を展開することが出来た。4Q終盤に千葉商大に1TDを返されたが、この日のPRIMROSEは要所、要所でディフェンス陣の健闘が光った。失点もあったし、随所に相手オフェンスに好ゲインを許していたので『シャットアウト』したと言うにはほど遠い内容であったが、要所でインターセプトなどのビッグプレーが飛び出してピンチを切り抜けた。特にLB渡辺(#80)、DB加藤(#85)辺りは素早いリアクションからボールキャリアーに良く絡んでいたと思う(ファイナル・スコア21対6)。


総括


開幕戦をなんとか勝利することが出来た。しかし、強敵ぞろいのリーグ戦を考えると決して満足できる試合内容ではなかった。反省点を多く抽出し、反復練習で修正する。とても単純な話に思えるが、『組織』という大きな塊がレベルアップするには、一人でも多くの人間(個人)がそれを遂行しなければならない。シーズンに突入したとはいえ、まだまだ伸びシロはあるはず。貪欲に練習に励んで欲しい。

(文:17期 丹野)

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