ゲーム解説
ディフェンスで波に乗り2連勝!前日の大雨でグラント状態が劣悪の中、第2節の試合開始のホイッスルが鳴らされた。第2節の対戦相手は高千穂大学。同大オフェンスはショットガン、そしてディフェンスはオーキー。若手が多く攻守共に再建色は濃厚で、PRIMROSE(プリムローズ)にとっては当然負けられない相手である。 前半戦この日は前半戦からディフェンス陣がエンジン全開。のっけの高千穂大の攻撃シリーズでDT小木(#71・4年生・OL兼任)にいきなりのQBサックが飛び出すなど、一試合を通して絶好のフィールドポジションをオフェンスに供給し続けた。 ディフェンス陣の好調にオフェンス陣が応えたのが1Q中盤。TB中川(#28・3年生・DB兼任)の左サイドへのオープンランが好ゲインを奪ったのをきっかけに、FB古田(#49・2年生・LB兼任)、TB新里(#14・2年生・DB兼任)の小刻みなランで相手ゴール前10ヤードまで迫ると、ここからTB北島(#23・4年生・DB兼任)が右オープンをスルスルと駆け抜けて先制TDを奪う(キック成功で7対0)。 さらにその直後、PRIMROSEディフェンスがファンブルフォースから高千穂大オフェンスのボールを早々に奪い取ると(敵陣27ヤード地点)、このターンオーバーからのシリーズにおいても古田、中川、新里、北島とランニングバック陣でつないでTDを上乗せする(キック成功で14対0)。 前半戦はTB中川がパワープレーからもう1TDを追加して20対0とまずまずで折り返す。 後半戦後半戦に入ってもディフェンス陣の集中力は持続する。この日は先ず何といってもディフェンス・ラインが強烈なプレッシャーを高千穂大オフェンスに浴びせ続けていた。4QにはDE山田(#52・4年生・OL兼任)にQBサックからのセーフティーが生まれるなど、ラインから守備を形成するという理想的な展開に持ち込むことができた。また、パントリターンなどのキッキングゲームにおいても積極的にリターンを試み陣取りの面でも一定の仕事をしていた。そして、終わってみれば相手オフェンスに一度のファーストダウンも与えることなく正にシャットアウトすることに成功した。 一方のオフェンス陣だが、要所でランプレーを止められる場面や、FGトライを失敗するなど、グランド状態が非常に悪かったこともあったが、フラストレーションが溜まる場面もちょくちょく見受けられた。 そんな中、3QにはPR(パント・リターナー)北島の36ヤードのビッグリターンで得た相手ゴール前4ヤードからの攻撃チャンスを、一年生WR大越(#88・DB兼任)が鋭いパスキャッチとアフターランでTDにつなげてオフェンスチームに勢いを注入すると、4Qには上級生WR加藤(#85・3年生・DB兼任)が意地のTDパスキャッチ(30ヤード)をして、オフェンスとして計15点を加点し何とか後半戦を締めくくった(37対0)。 総括ここまでは何とか勝つことが出来た。しかし、次の相手(東京外語大)は相当手強い。オフェンスもディフェンスもこれまでのようにはいかないだろう。しかし、外語大も長年ウチと同じ下位リーグに所属してきた相手である以上、ウチとしてもここはひとつ『意地』を見せなければならない。意地というのは『戦う気持ち』があってこそ表現されるものだと思う。次節、『真剣勝負』になることを期待する。 (文:17期 丹野) BACK |