ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 7 6 13 7 33
電気通信大学 0 7 7 7 21

フレッシュPRIMROSE、開幕白星!

開幕戦の対戦相手は電気通信大学。同大オフェンスはベースIフォーメーション、そしてディフェンスは8メンボックス(44)。PRIMROSE(プリムローズ)同様少人数だが、レギュラーポジションの多くは上級生で占めている。若手中心のPRIMROSEにとっては気の抜けない相手である。


前半戦


先制したのはPRIMROSE。自陣深くからの攻撃であったが、1stプレーのレイエス(#22・2年生・LB兼任)のパワープレーがまずまずのゲインを見せると、この後1年生にいきなりビッグプレーが飛び出す。WR松井(#11・DB兼任)がプレーアクションパスから縦方向にストレッチをかけると、そのまま相手CBを抜き去って37ヤードのロングパスキャッチを決める。一気に相手ゴール前12ヤードに迫ると、ここからTBレイエスの先制TDランへとつなげる。速攻に近い形で先制TDを奪うことができた(キック成功で7対0)。

一方のPRIMROSEディフェンスだが、波のある展開となった。初戦ということもあり、サプライズのプレーがあったとはいえ、要所で電通大オフェンスのランプレーに苦しめられた。2Q中盤には相手TBにオープンプレーからしぶとくゲインされて同点となるTDを奪われてしまう。相手バックス陣のしぶとさが目立ったが、こちらのタックルミスによる部分も多かったと思われる。

前半戦はTBレイエスのパワープレーでもう1TDを奪い僅差ながらもここからリードする展開となった(13対7)。


後半戦


後半戦に入ると一時点の取り合いとなったが、PRIMROSEはリードの展開は譲らなかった。3Q最初のシリーズはTBレイエス、中川(#28・4年生・DB兼任)と交互につないで相手ゴール前2ヤードまで迫ると、ここからFB比浦(#40・1年生・LB兼任)が中央右の密集に体をねじ込んでTD。後半戦もTBレイエス、中川を中心としたラン攻撃は好調をキープ。また要所でTE渡辺(#80・3年生・LB兼任)やWR中川にミドル、ショートのパスをヒットしてパントをほとんど蹴らずにオフェンスを展開し、加点し続けた。

我慢の展開が続いたが、4Qに入るとようやくディフェンス陣が奮起する。敵陣40ヤード付近からの電通大の攻撃であったが、DE千葉(#54・1年生・OL兼任)を中心にしぶとくボールに喰らいつき、ゲインは許すものの電通大QBに少しずつプレッシャーをかけていく。そしてPRIMROSE陣内に入ったところで、焦りの見え始めた電通大QBからOLBレイエスがようやくインターセプトをもぎ取る。我慢に我慢を重ねてようやく電通大の攻撃を断ち切った(試合終了33対21)。


総括


フレッシュPRIMROSEの初陣、何とか勝つことができた。正直、上を目指すには物足りない展開だが、一年生を中心とした若手の活躍は素直に喜ぶべきだろう。次の相手(立正大)は手強いが、若いメンバーは相手云々よりも先ず己を強くすることに専念してもらいたい。はっきり言って修正点は多いが、なんせ若いメンバーなんだから、この秋に素直にフットボールと向き合えば、大きな塊となれる可能性は秘めていると思う。健闘を祈る。

(文:17期 丹野)

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