ゲーム解説
勝ち越しで2012シーズンを終了最終第5節の対戦相手は城西大学。同大オフェンスはベースIフォーメーション、そしてディフェンスはベース43。お互い若い布陣の少人数チーム。PRIMROSE(プリムローズ)としては何とか勝利して勝ち越しを決めたいところであった。 前半戦先制したのはPRIMROSE。開始のキックオフリターンでKR(キックリターナー)レイエス(#22・3年生)が29ヤードとまずまずのゲイン。ハーフからの攻撃権を得る。ここからWR松井(#11・2年生・DB兼任)へ3ヤード→TE渡辺(#80・4年生キャプテン・LB兼任)へ13ヤード→WR豊田(#10・2年生・DB兼任)へ20ヤードと、QB吉田(#9・3年生)が3連続でパスをデリバリー。一気に相手ゴール前まで迫ると、最後はTBレイエス(#22・3年生・DB兼任)が中央ランからTDを奪い、リズムよく先制点をゲットする(キック失敗で6対0)。 続いてもPRIMROSE。自陣41ヤードからの攻撃であったが、TBレイエスの15ヤードのドロープレーで一気に敵陣に侵入すると、TE渡辺へのパスを挟んだ後、再びTBレイエスの中央ランプレーでTDを奪う(2ポイント・コンバージョン失敗で12対0)。 更に1QはPRIMROSEの怒涛の攻めが続く。キックオフ時のキックボールを城西大KRがジャックルしている間にPRIMROSEのカバーチームがこれをリカバー。ビッグプレーで一気に敵陣20ヤードからの攻撃権を得ると、今度はFB為野(#17・1年生)にプレーアクションパスがヒットしてTD。1Qだけで試合の流れをグッと手繰り寄せることに成功する(キック成功で19対0)。 2Qに入ってもTBレイエスにこの日3本目となるTDが生まれるなど、結局、前半戦は26対0で折り返した。 後半戦後半戦は序盤、城西大オフェンスに攻め込まれる。城西大陣内30ヤードからの攻撃であったが、途中、RBがボールを投げるトリックプレーを決められて一気にPRIMROSE陣内ゴール前まで攻め込まれると、最後もスロットバックに7ヤードのタイミングパスをドンピシャで当てられてTDを献上する。 城西大が仕掛けたトリックプレーに関しては、マンカバーであったため、相手のアクションに関係なくDBにはもうちょっとくっついていて欲しかった・・・というのが本音ではあったが、逆に言えば交通事故的失点と割り切って、チームとしては切り替えが求められる場面でもあった。そんな中、返しのPRIMROSEオフェンスが粘り強いドライブを展開する。自陣45ヤードからの攻撃であったが、TB比浦(#40・2年生・DB兼任)のランを中心に8プレーかけて相手ゴール前まで前進すると、最後もTB比浦が左オープンから11ヤードを走り切ってTD。先の失点によって流れを切られることなく、きっちりとドライブすることができた(キック成功で33対7)。 後半戦最初の失点こそあったが、この日のPRIMROSEディフェンスは1試合を通じて見ればまずまずの出来ではあった。CB豊田(#10・2年生・WR兼任)のインターセプトや自陣ゴール前ディフェンスでのファンブルフォース&リカバーなど、それなりの見せ場も途中で作った。今後は、今季でいう2強(武蔵大、横市大)にも噛みつけるくらいのアグレッシブさを身に着けていく必要があるだろう。要練習・・である(試合終了33対9)。 総括4年生が選手1人、マネージャー1人・・と、一体どうなることかと思った今シーズンであったが、何とか勝ち越しで終えることができた。お二人は4年間ご苦労さまでした。1年生もキャプテンの指導の下、1シーズンよく頑張ってくれた。そういう意味では何も収穫が無かった1年間ではなかった。しかし、結果は結果、2強の足元にも及ばなかったこと、取り組みの甘さは反省すべきだろう。来季はもっと練習して必ずやはい上がって欲しい。 (文:17期 丹野) BACK |