ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 0 10 0 7 17
新潟大学 0 0 6 7 13

5年ぶりのリーグ優勝、いざ入替戦へ

最終第5節の対戦相手は新潟大学。同大オフェンスはIフォーメーション。近年、パワープレーとオプションという色が濃かった同チームであったが、今年はそこにパッシングの要素が加わり掴み所のないオフェンスユニットへと変身した。そして、ディフェンスは43プロ。LB陣でブリッツ・・というよりかはDB陣のローテーションやインバートなど多彩なカバレッジをベースに相手オフェンスに揺さぶりをかけてくる。どちらかといえばやはり3部リーグでは珍しいタイプの守備だろう。


前半戦


1Qは一進一退。序盤、PRIMROSEはTBレイエス(#22・4年生・DB兼任)、比浦(#40・3年生・DB兼任)の小刻みなランとWR豊田(#10・3年生・DB兼任)、FB及川(#15・3年生・LB兼任)へのショートパスで敵陣14ヤードまで前進するも、得点を奪い切れずにターンオーバーを喫する。一方の新潟大もパワープレーにイン系のパスと得意なプレーを連打するも、PRIMROSEディフェンスが要所を締めて得点を許さない。

お互いがパントを蹴り合い、動いたのは2Qに入ってから。PRIMROSEオフェンスは自陣20ヤードからの攻撃であったが、TBレイエス(#22)が15ヤード→25ヤードと立て続けにオープンプレーでロングゲインをして一気に敵陣まで前進すると、TB比浦(#40)にも中央ランから18ヤードのロングゲインが生まれFG圏内へと侵入する。最後はK西村(#23・1年生)が24ヤードのFGをきっちりと決めて貴重な先制点をゲットする(3対0)。

続く新潟大のオフェンスシリーズを無得点に抑え、自陣33ヤードから開始されたPRIMROSEのオフェンスシリーズにおいても、TBレイエス(#22)のラン、FB及川(#15)へのショートパスを軸にしぶとく15プレーかけて相手ゴール前まで前進すると、最後はFB比浦(#40)に3ヤードのショートパスをヒットしてTD。貴重な追加点を奪うことに成功する(キック成功で10対0)。

互いが優勝をかけた一戦。非常にタイトな内容となったが、何とかリードの展開で折り返す形となった。


後半戦


後半戦に入り、新潟大の反撃が開始される。後半最初のシリーズは新潟大のオフェンスからであったが、TBのドロープレーが要所でゲインを見せ始める。更に前半はPRIMROSEディフェンスが何とか抑えていたパスワークも徐々に機能し始め、気づけば11プレー76ヤードのTDドライブを敢行されてしまう。そこはやはり優勝決定戦。そう簡単には試合を決めさせてはくれない。お互いの意地と意地とがぶつかり合う、消耗戦の様相を呈してきた(キック失敗で10対6)。

その後しばし膠着するも、4Qに入りPRIMROSEが意地をみせる。新潟大オフェンスのトリックプレー(パントフェイクのラン)をPRIMROSEディフェンスがキッチリと止めて、敵陣39ヤードと好位置からの攻撃権を獲得する。ここでPRIMROSE オフェンスはTBレイエス(#22)、比浦(#40)に次々とボールを持たせて敵陣1ヤードまで渾身のドライブを敢行。最後もTB比浦(#40)が中央にダイブしてTDをゲットし、ようやく新潟大を突き放すことに成功する(キック成功で17対6)。

返しの新潟大のオフェンスシリーズも意地のドライブとなった。4thダウンギャンブルも絡め最終的にはTDまで持って行かれた。しかし、PRIMROSEディフェンスも一発TDは許さない粘り強い姿勢は貫いた。TDは奪われたがこのシリーズでの時間のロスは新潟大にとって大きかったと思われる。最終的に残り時間40秒程度の所で新潟大にもう一度攻撃権を与えたが、一発狙いのロングパスをDBレイエス(#22)がインターセプトに仕留め万事休する形となった。ファイナルスコア17対13。実に5年ぶりのリーグ優勝を果たした。


総括


第3節から非常に重たい試合の連続だったが、何とか連勝し、優勝することが出来た。しかし、目標を達成するためにはもう一試合勝たなければならない。しっかり兜の緒を締めて次への準備を開始しなければならない。MAXの取り組みで入替戦の日を迎えることが出来るようチーム行動を徹底してもらいたい。

(文:17期 丹野)

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