ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 2 7 20 0 19
桜美林大学 3 21 7 14 49

無念の敗戦、3部残留

入替戦の対戦相手は桜美林大学。同大オフェンスはベースIフォーメーション。少人数ではあるが適材適所の人員配置でマルチプルに攻撃を仕掛けてくる。そして、ディフェンスは4−4。ディフェンスラインのスランティング、そして、スピード感あるセーフティー(SS)を状況に応じて中間的位置に配置し、パワーというよりかはスピードでオフェンスのアサイメントを崩そうとする意図が見える。


前半戦


1Qは一進一退。桜美林大がキックオフ直後の1stシリーズで先制のFGトライを決めると、PRIMROSE(プリムローズ)もディフェンス機会に相手TBの突進をDE千葉(#54・3年生・OL兼任)とOLB山田(#52・2年生)が鋭い出足から敵エンドゾーン内でタックルし(セーフティ)、2点を返し応戦する。

動きが出始めたのは第2Qに入ってから。桜美林大のパント時のミスもあり、PRIMROSEオフェンスは敵陣41ヤードと好位置での攻撃権を得る。ここでWR松井(#11・3年生・DB兼任)に24ヤードのプレーアクションパスをヒットさせ敵陣深くまで侵入すると、TBレイエス(#22・4年生・DB兼任)に13ヤード→4ヤードと連続でボールをキャリーさせてTDを奪い、ついに序盤の均衡を破る(キック成功で9対3)。

しかし、ここから桜美林大に怒涛の反撃を喰らう。返しの桜美林大の攻撃は自陣41ヤードからであったが、相手TBに26ヤード→10ヤードとポンポンとランプレーで好ゲインを連発されると、続けざまに今度はパスで21ヤードのフェードパターンをヒットされ、たった3プレーでゴール前1ヤードまで前進されてしまう。そして、最後も相手TBに1ヤードをねじ込まれてTDを献上。リードもつかの間、速攻で逆転を許してしまう(キック成功で9対10)。

返しのPRIMROSEオフェンスもパントに追い込まれ、再び桜美林大に攻撃権が移る。そして、この桜美林大のオフェンスシリーズにおいてもパワープレーを軸に61ヤードのTDドライブを許してしまう(キック成功で9対17)。

前半戦は桜美林大に更にもう1TDを上乗せされ、パワープレーが軸となり、桜美林大攻撃を完全に波に乗せてしまう形となってしまった(前半終了9対24)。


後半戦


3Qに入りPRIMROSEオフェンスが反撃を開始。序盤、自陣30ヤードからの攻撃であったが、TBレイエス(#22)と比浦(#40・3年生・DB兼任)のランにWR菊池(#7・2年生・DB兼任)、TE永山(#44・3年生・LB兼任)へのパスを絡めて桜美林大陣内19ヤードまでのドライブを敢行。K西村(#21・1年生)の36ヤードのFGに結び付ける。また、3Q終盤には自陣46ヤードの攻撃機会において、TB比浦(#40)の中央突破を軸に8プレー54ヤードのドライブを成功させTDを奪う。

しかし、この日はPRIMROSEディフェンスが最後まで調子を上げることが出来ず、点を奪っても奪い返される展開が継続してしまう。桜美林大のパワープレーが軸となり、ボールコントロールを目指すPRIMROSEのお株を完全に奪われてしまうような試合展開となってしまった。更に4Qに入るとパス攻撃の比率を増やしたPRIMROSEオフェンスにもインターセプトなどのミスが出始め、桜美林大にダメ押し点を献上。結局試合はPRIMROSEが追いつくことがないまま終了のホイッスルの時を迎えることとなった(試合終了19対45)。


総括


多くを語る気は全くないが、やはり力の差があるからこそのこの点差である。その差に気付かなければならないし、それを埋めるための行動を監督以下、スタッフ、選手全員がしなければならない。しっかりと現状を見つめ直し、チーム全員で覚悟をもって出直していかなければならない。

4年生は4年間お疲れ様でした。残念ながら目標は達成できなかったが、スローステップ、一歩ずつの歩みは出来たと思う。チームは少しずつ良い方向に向かっている。来季はOB・OGとしてこのチームをバックアップしてやって欲しい。

(文:17期 丹野)

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