ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 6 20 3 14 43
宇都宮大学 7 0 0 6 13

ライン戦を制し、開幕2連勝!

第2節の対戦相手は宇都宮大学。同大オフェンスはベース、ワンセットバック。しかし、この日はランニングバックを置かないノーバック体型や、ランニングバックが3人いるパワーI体型など、目先を相当変化させてきた。そして、ディフェンスはベース8メンボックス(44)。中央ラインに重量感があり、この辺りをコントロール出来るかが勝敗のカギを握っていたといえよう。


前半戦


先制したのはPRIMROSE。キックオフ直後の自陣25ヤードからの第1シリーズ。WR為野(#17・2年生・LB兼任)に11ヤードのミドルパスがヒットすると、続けざまにTBレイエス(#22・4年生・DB兼任)が右オープンプレーから36ヤードのロングゲインで一気に敵陣に侵入する。そして最後はTB比浦(#40・3年生・DB兼任)が中央パワープレーから24ヤードを走り切ってTD。良いリズムで先制することが出来た(キック失敗で6対0)。

しかし、返しの宇都宮大の攻撃でサプライズ。ランニングバックを一人も置かないノーバック体型、しかも、ハドルを組まないノーハドル攻撃を仕掛けてきた。対応が出来ていなかった訳ではないだろうが、良いパス(32ヤード)を一本決められ一気にPRIMROSE陣内まで攻め込まれてしまう。ここから今度はランニングバックを3人、タイトエンド(TE)を2人という重戦車体型(両TEパワーI)でパワープレーの連続攻撃を仕掛けてきた。PRIMROSEディフェンスはロングゲインこそ許さなかったが、ジワジワと攻め込まれて、ついに10プレー目でTDを献上。キックも決められリードを許す展開を強いられる(6対7)。

返しのPRIMROSEのオフェンスシリーズは非常に重要であったが、先ほどの好調をキープ。自陣25ヤードからの攻撃であったが、第1シリーズ同様にWR為野(#17)へのミドルパスやTBレイエス(#22)、比浦(#40)のランをバランスよく配合し、合計10プレーのロングドライブを敢行。順調にTDを上乗せする(キック成功で13対7)。

しかし、ここでまだ安心は出来ない。この時点でPRIMROSEディフェンスが宇都宮大オフェンスを止めていたわけではない。この後の展開にはまだ、いささかの不安はあった。しかし、その直後のシリーズでそんな不安は払拭された。宇都宮大オフェンスの1stダウンは両TEパワーI体型からのオフタックル。PRIMROSEディフェンスはこれを1ヤードのゲインに抑え込む。続く2ndダウンはノーバック体型からのパッシング攻撃。ここでNG相澤(#68・4年生・OL兼任・副将)とDE千葉(#54・3年生・OL兼任)が相手QBに向かってブルラッシュの挟み撃ち。慌ててスクランブルに出たQBをDT遠藤(#78・2年生・OL兼任)がQBサックに仕留める(記録上はダウンフィールドに出てからのタックル=QBサックではない)。良い流れでむかえた3rdダウンのパッシング攻撃もDE千葉(#54)が鋭いチャージから連続のQBサックに仕留め、PRIMROSEディフェンスも完全に流れを手繰り寄せる。

そして、前半戦はその後TBレイエス(#22)のTDラン(12ヤード)とTE永山(#44・3年生・LB兼任)のTDパスキャッチ(13ヤード)が生まれ、26対7とまずまずの形で折り返すことに成功する。


後半戦


後半戦もPRIMROSEオフェンスは好調をキープ。3Q序盤は70ヤードオーバーのドライブを敢行し、しっかりとボールコントロール。最後はK西村(#21・1年生)の23ヤードのFGに繋げ、きっちりと3点を加点する。更に4QにはTBレイエス(#22)と比浦(#40)にTDラン(それぞれ、4ヤードと6ヤード)が生まれ、14点をゲット。攻撃の手を緩めることなく加点し続けた。

一方のPRIMROSEディフェンスも4Qに入り宇都宮大オフェンスに1TDを許すも、終わってみれば3インターセプト、3QBサックを記録し、宇都宮大オフェンスに十分にプレッシャーを与えることが出来たと言えよう。

また、この試合も1年生が活躍。WR宮川(#18)、TB西村(#21)、CB鍋嶋(#25)など随時試合に出場。上級生の活躍が目立つが、フレッシュな勢力も順調に力を付けてきている(試合終了43対13)。


総括


何とか2連勝でここまで来ることが出来た。しかし、次からの相手は強敵揃いだ。ここまでの勝利においてもミスは確実に起こっている。そのミスを埋めることを忘れてはいけない。現状に満足せず、確実にチーム力を上げて次節以降に臨めるよう、チーム全員引き締めモードで練習に励んで欲しい。

(文:17期 丹野)

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