ゲーム解説
激戦征し入替戦へ第5節リーグ最終戦の対戦相手は国際基督教大学(国際キリスト教大学=ICU)。同大オフェンスはショットガンフォーメーション。タイミングパスにオプション。少人数ながらパス比率多め、QBもアタック有りと勇猛果敢に攻めて来る(少人数に関しては人のことは言えないが…)。そしてディフェンスは43。カバー2ルックであるがアクションサイドのセーフティーは基本的にラン守備参加。メリハリの利いたシステマティックな守備を展開する。 前半戦先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。キックオフでリターナー松井(#11・4年生)が25ヤードとミドルゲインし、自陣43ヤードとまずますのポジションからファーストスクリプトが開始される。ここからFB為野(#17・3年生・LB兼任)とTB比浦(#40・4年生・DB兼任)のランで順調に相手ゴール前へと到達すると、最後は4thダウンギャンブルまで追い込まれるも、1ヤードをTB比浦(#40)がねじ込んでTD。まずまずの速攻で先制点をゲットする(キック成功で7対0)。 2Qに入りICUオフェンスが反撃を開始。ICU陣内34ヤードからの攻撃であったが、インサイド、そしてここまでのゲームであまり見せてこなかったアウトサイドへのオプションを軸にジワジワと攻撃を展開。PRIMROSEディフェンスも何とか踏ん張り自陣ゴール前7ヤードの所で4thダウンへと追い込む。ICUオフェンスはここでFGフォーメーションを選択。しかし、ICUオフェンスはこの体型からキッカーにボールを持たせるトリックプレーを決行する。PRIMROSEディフェンスも当然トリックプレーへの警戒はあったものの、2ヤードほどゲインされダウンの更新を許してしまう。そして落ち着く間もなく次のプレーでコフィン・コーナーにドンピシャでパスを落とされてTDを献上。終わってみれば64ヤードのドライブを許す形で同点とされる(キック成功で7対7)。 2Q中盤はPRIMROSEにディフェンスからチャンスが生まれる。ICUの攻撃を抑えた後のパント時にパントブロック(チップ)が生まれて、PRIMROSEオフェンスに敵陣31ヤードからの攻撃権を供給。この攻撃でPRIMROSEオフェンスはK西村(#21・2年生)が22ヤードのFGを決めて再び逆転する(10対7)。 しかし、返しのICUのキックオフリターンでICUにビッグプレー。ICUリターナーに62ヤードのロングリターンを許し、自陣24ヤードと瞬く間に苦しい展開を強いられる。PRIMROSEディフェンスはここでも踏ん張りを見せ、自陣11ヤードの所で4thダウン9ヤードまで追い込む。しかし、しかし、ここで再びのトリックプレー。FG体型から今度はパスを決められ逆転のTD。一進一退の展開で前半戦を折り返す(キック成功で10対14)。 後半戦後半戦はPRIMROSEディフェンスがICUの最初の攻撃を1回のダウン更新のみで抑え、PRIMROSEオフェンスに攻撃権を与えたところから怒涛の反撃が始まる。自陣9ヤードからの攻撃であったが、TB比浦(#40)、西村(#21)、金澤(#31・3年生)に次々とボールを持たせ敵陣7ヤードまで前進すると、最後はFB及川(#15・4年生・LB兼任)に7ヤードのプレーアクションパスをヒットして早々に逆転に成功する(キック失敗で16対14)。 逆転後のICUオフェンスの攻撃シリーズはPRIMROSEディフェンスにとっては大事な局面であったが、ここから見事な守備を展開。ICU攻撃の1stプレーは右サイドへのオプション。これをCB菊池(#7・3年生・WR兼任)が鋭い出足から7ヤードのロスタックルに仕留める。2ndダウンのスクリーンプレーでやや戻されるが、3rdダウンでOLB為野(#17・3年生・FB兼任)と及川(#15・4年生・FB兼任)がブリッツからQBサックを決めて再びロスタックル。3(スリー)&アウトでオフェンスに攻撃権を供給する。 バトンを受けたPRIMROSEオフェンスも期待に応える。QB佐々木(#6・2年生)の20ヤードのキーププレーを軸に50ヤードのドライブを成功させ速攻で追加点を奪う(キック失敗で22対14)。 そして、勢いはまだ止まらない。PRIMROSEディフェンスが返しのICUの攻撃を再びダウン更新ゼロで抑え、迎えたオフェンスでSB西村(#21)に今日一の67ヤードの独走TDが生まれる。ディフェンス→オフェンスががっちりと噛み合った好循環でダメ押し点をゲットする(キック失敗で28対14)。 結局試合は4Q終盤にお互いがもう1TDずつを上乗せし、ファイナルスコア35対22でPRIMROSEがリーグ優勝を果たした。 総括今年も優勝まで何とかたどり着いた。使い古された言葉かもしれないが、次の入替戦は捨て身の覚悟で勝ちをむしり取って欲しい。まだまだ甘い所、出来ないところが存在する。だからこそ捨て身の覚悟で…。 絶対に勝とう。 (文:17期 丹野) BACK |