ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 21 21 7 8 57
工学院大学 0 0 0 0 0

8TD猛攻で完封勝利!

第4節の対戦相手は工学院大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。オプション、スクリーン、ショートパスと豊富にプレーを散らしてくる。そして、ディフェンスは4‐3。フロントセブンの重量感を利用した突進型の守備が特徴と言えるだろう。


前半戦


開始のキックオフリターンでKR藤澤(#24・2年生)が54ヤードのビックリターンをして工学院大陣内37ヤードと絶好のポジションからPRIMROSE(プリムローズ)の攻撃シリーズが開始される。ここからTB藤澤(#24)が右ゾーンストレッチから7ヤード、同じくTB西村(#21・4年生)が左オープンプレーから25ヤードとコンスタントにゲインして一気に工学院大ゴール前まで前進すると、最後はTB西村(#21)が左パワープレーから4ヤードを飛び込んでTD。速攻で先制点をゲットする(キック成功で7対0)。

続くPRIMROSEの攻撃は工学院大陣内44ヤードから。この攻撃もTB藤澤(#24)が左パワープレーから39ヤードを走り切ってTD。またまた速攻で追加点を奪う(キック成功で14対0)。

更にディフェンスが堅守。敵陣27ヤードから開始された工学院大の攻撃。1stダウンのパスはDE岩崎(#55)、DT金田(#59)、高木(#65・3年生・OL兼任)がブルラッシュ。相手QBを包み込むようにしてサックに仕留める。2ndダウンは中央ラン。DT高木(#65)の縦押しに対してRBがカットバックしたところをMLB廣嶋(#70)がタックル。1ヤードのゲインでストップする。3rdダウンのパスも執拗なパスラッシュで相手QBをスクランブルへと追い込んだところをすかさずMLB廣嶋(#70)がタックル。再び3&アウトでオフェンスへとバトンタッチする。

PRIMROSEオフェンスは、ここからのチャンスを8プレー、57ヤードのTDドライブで加点。1Qのみで3TDを奪う猛攻を見せる(キック成功で21対0)。

2Qに入ってもPRIMROSEの勢いは止まらない。序盤はCB原(#12・4年生・WR兼任)のインターセプトから得た攻撃権からスタート。WR高橋(#27・4年生・DB兼任)に37ヤードのプレーアクションパスがヒットして一気に敵陣まで侵入すると、ここからWR原(#12)に22ヤードのフェードパターンのパスがヒットしてTDを奪う(キック成功で28対0)。

鮮やかな縦パスが決まり波に乗ったPRIMROSEオフェンスは中盤以降も2TDを追加。一方のディフェンスも工学院大の攻撃に対し、フレッシュをほとんど許さない堅守を見せ、前半のみで試合の体勢を決定づけることに成功する(前半終了42対0)。


後半戦


後半戦は工学院大の攻撃からスタート。工学院大陣内25ヤードからの攻撃。PRIMROSEディフェンスは前半同様に集まり良く守備をしたが、工学院大オフェンスに二度の4thダウンギャンブルを絡めた計14プレーの粘りのドライブを敢行され、PRIMROSE陣内29ヤードまで前進される。ここで工学院大オフェンスは三度目の4thダウンギャンブル。対するPRIMROSEディフェンスは工学院大のパス攻撃に対し、OLB野口(#33・4年生・RB兼任)のパスラッシュを中心にプレッシャーをかけると、相手QBをスクランブルへと追い込んでプレーを崩すことに成功。バランスを崩しながら投じられたパスは失敗に終わり、このシリーズも無得点に抑える。

返しのPRIMROSEオフェンスはSB宮川(#18・4年生・キャプテン)へ13ヤード、22ヤードと連続でパスを成功させて敵陣まで侵入すると、最後はTB藤澤(24)の37ヤードのTDランへと繋げて得点を奪う。

結局試合は、粘り強く守るPRIMROSEディフェンスの頑張りに対し、オフェンスがきっちりと応えて4Qも1TDを上乗せ。ファイナルスコア57対0と完封でPRIMROSEが勝利した。


総括


攻守がかみ合い完封勝利をすることが出来た。また、若手も随時試合に出場することが出来た。しかししかし、まだまだ集中力を切らしてはならない。次はいよいよ優勝決定戦。昨年敗北を喫した東京理科大学との対戦だ。最高の準備。最高の集中力で次節、必ず勝利しよう。

(文:17期 丹野)

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