ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 0 0 0 0 0
上智大学 7 14 0 0 21

試練の道のり、6連敗で最終節へ

第6節の対戦相手は上智大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。2バック体型(Iフォーメーション)も多用し、中央にオープンにスプリント力のあるRB陣が走り回る。そして、ディフェンスは4‐4。重量感、スピード感共に申し分なし。選手層の厚さを感じさせる力強い守備だ。


前半戦


最初の攻撃はPRIMROSE(プリムローズ)。FB廣嶋(#38・4年生・キャプテン)の中央ダイブが15ヤードゲインしてFD(ファーストダウン)を1度更新するも、その後が続かずパントへと追い込まれる。

返しの上智大オフェンスの1stシリーズは上智大陣内4ヤードと深い所から。得意のランプレーで突破を図ろうとする上智大オフェンスに対し、PRIMROSEディフェンスはLB廣嶋(#38・4年生)、津布久(#47・1年生)を中心に粘り強く集まりで対抗しようとするも、効果的なクサビを打つことが出来ずにゲインを許す展開。結局、上智大陣内40ヤードまで前進されたところでショットガン体型のRBへのハンドオフから58ヤードの独走TDを奪われてしまう。クサビが強く打てていない分、ランナーがスピードに乗っている。結果タックルミスが起こるという芳しくない状況だ(キック成功で0対7)。

反撃に転じたいPRIMROSEオフェンスの攻撃は自陣29ヤードから。FB廣嶋(#38)のダイブとHB篠澤(#13・3年生・DB兼任)へのオプションピッチで6プレーかけて上智大陣内19ヤードまで前進する。しかし、ここからパスで一気にTDを狙うもQB大沢(#2・3年生)の投じたボールは上智大CBにインターセプトされターンオーバー。攻勢も一転、ミスからチャンスを逸する。

ターンオーバー後の上智大オフェンスの攻撃は上智大陣内7ヤードから。インターセプトを喫したとはいえ陣地は深い所をキープしている。ここで何とかディフェンス陣が奮起してくれれば、まだまだゲームを作ることは可能であったが、上智大QBに20ヤードのパスを決められてレッドゾーンからの脱出を許すと、上智大オフェンスが一気にアクセルを全開する。得意のゾーンストレッチからのランとスロットバックへのヒッチパスなど11プレーかけて92ヤードをコンスタントに突破されてPRIMROSE陣内1ヤードまでのロングドライブを許すと、最後はTBにその1ヤードを中央突破されてTDを奪われてしまう。相手の軸となっているプレーを止めることが出来ていない。この試合も前節までと同様に苦しい状況へと突入していった(キック成功で0対14)。

PRIMROSEオフェンスは2Q中盤にも上智大ディフェンスに再びのインターセプトを喰らって相手に労せずして陣地を与えてしまう拙攻。結局、前半戦はもう1TDを上乗せされて0対21で終了する。


後半戦


3Qはこう着状態。最初の上智大のオフェンスは自陣38ヤードから。1stダウンのTBへのスウィングパスをDE岩崎(#55・4年生・副キャプテン)の鋭い縦ラッシュでキャッチミスへと追い込むと、2ndダウンのTBの中央ランもDE柴田(#80・2年生・TE兼任)のチャージが効いて3ヤードのゲインに止める。続く3rdダウンのパスもDL陣のパスラッシュがそこそこ効いて上智大QBの投げミスを誘いインコンプリート。3&アウトでオフェンスへとバトンタッチする。

返しのPRIMROSEオフェンスはFDを一度更新し、その後も何とか突破を図ろうとするも、結局は上智大ディフェンスに阻まれてパントに。

攻撃権は再び上智大へと移ったが、PRIMROSEディフェンスがここでも粘る。1stプレーのスロットバックへのクイックパスで18ヤードのゲインを許してFDを1度更新されるも、続く中央ランプレーをDT小島(#78・1年生)の縦へのクサビにDE安食(#58・1年生)のタックルという1年生コンビの活躍で2ヤードのゲインに止めると、このシリーズも上智大オフェンスをパントへと追い込みディフェンス陣がまとまりを見せ始める。

ディフェンス陣の頑張りに何とか応えたいPRIMROSEオフェンスは4Q。PRIMROSE陣内17ヤードからの攻撃であったが、TB大沢(#2・3年生・LB兼任)のスウィープが18ヤードゲインしてFDを奪うと、TB金澤(#3・2年生)へのオプションピッチやQB大沢(#2)のオプションキープで敵陣へと侵入し必死のドライブを展開する。ここから何とか得点へと結び付けたい所であったが、上智大陣内38ヤード地点まで来たところでQB北岡(#19・2年生)の投じたパスが上智大ディフェンスにインターセプトされ、このチャンスも逸してしまう。

結局試合は、後半戦ディフェンスが上智大オフェンスにゲインを許しながらも、しぶとい粘りを見せて無得点に抑えたが、オフェンスが最後まで攻撃に繋がりを作ることが出来ずに無得点に終わり、ファイナルスコア0対21。二試合連続の完封劇で終了となった。


総括


時折良いプレーはあったが、やはり繋がりと言う意味ではまだまだ実力不足と言わざるを得ない。下位リーグとの入替戦は決まっている。しっかりとした課題を持って次の第7節も取り組む必要があるだろう。まだまだ基本が出来ていない。目標を見失うことなく練習に励んでもらいたい。

(文:17期 丹野)

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