ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 0 0 7 0 7
専修大学 16 14 7 13 50

専修大の分厚い壁、苦難のスタート

20年ぶりの2部リーグでの開幕戦。期待と不安が高まる中、いよいよこの日がやって来た。第1節の対戦相手は専修大学。同大オフェンスのベースはIフォーメーション。そして、ディフェンスは4‐4。3部リーグから上がりたての我がPRIMROSE(プリムローズ)に対しては攻守共に基本的なプレーと体型のみを使用。さすがは長年1部リーグでならしたトップチームらしい対応であった。


前半戦


この試合最初の攻撃権はPRIMROSEオフェンスであったが、これを専修大ディフェンスにきっちりと3プレーで止められてしまう。そして、その返しの専修大のオフェンスシリーズでPRIMROSEディフェンスは先制点を奪われる。専修大陣内47ヤードからの攻撃であったが、PRIMROSEディフェンスは開始のプレーアクションパスで専修大TEに25ヤードのミドルゲインを許すと、その後の専修大TBのランプレーに対しても小刻みに前進を許し、PRIMROSE陣内3ヤードまで前進されてしまう。そして最後はダイブで専修大FBに中央を押し切られTDを献上。7プレー、53ヤード。格の違いを見せつけられた専修大オフェンスのTDドライブとなった(キック成功で0対7)。

1Q中盤。専修大オフェンスの2ndシリーズを何とかパントへと追い込み、いよいよ反撃へと移りたいところであったが、続くPRIMROSEオフェンスに拙い攻撃。自陣エンドゾーン内でのファンブルで専修大にセーフティーによる2点を追加されてしまう(0対9)。

セーフティー後は当然攻撃権も専修大へと移り、専修大オフェンスの3rdシリーズは自陣41ヤードから。1stダウン、2ndダウンのランプレーをLB廣嶋(#38・4年生・キャプテン)のタックルで何とかストップして向かえた3rdダウン。左のオフタックルプレーであったが、OLB工藤(#46・4年生・FB兼任)のタックルに一度は止まりかけた専修大TBであったが、ここからその専修大TBがギアチェンジ。一旦大きく後ろに旋回する形で体勢の立て直しをされると、OLB工藤(#46・4年生)のタックルを強引に回避。終わってみればまるでドロープレーかの様に中央を一直線に走られて51ヤードのTDランを許してしまう。再び格の違い。PRIMROSEは序盤戦で厳しい展開へと追い込まれる(キック成功で0対16)。

専修大の攻撃は2Qに入っても留まることを知らず、前半戦は更に2TDを上乗せされて0対30での折り返しとなった。


後半戦


後半戦は専修大のオフェンスからスタート。専修大陣内12ヤードからの攻撃。前半戦同様に先ずはTBを中心とした鋭いランプレーで攻撃を仕掛けて来た。これに対しPRIMROSEディフェンスは廣嶋(#38・4年生)、工藤(#46・4年生)、津布久(#47・1年生)らLB陣が粘り強く喰らいつき、何とか独走は許さない展開。そしてPRIMROSE陣内44ヤードまで前進されたところで専修大オフェンスはプレーアクションパスを選択。ディープゾーンに放り込むポストパターンのパスであったが、CB篠澤(#13・3年生・WR兼任)がタイミング良く専修大WRの前に入り込みインターセプト。後半戦に入り、ようやく見せ場が訪れる。

しかし、PRIMROSEオフェンスがなかなか波に乗れない。篠澤(#13・3年生)のインターセプトから得た攻撃権も3&アウトに終わり無得点。結局、返しの専修大のオフェンスシリーズでTDを奪われ、後半戦も専修大に得点が加算されていく(0対37)。

PRIMROSEオフェンスが意地を見せたのは3Q中盤。自陣26ヤードからの攻撃。WR山城(#18・1年生)に11ヤードのプレーアクションパスがヒット。続くオプションプレーでQB篠澤(#13・3年生)が鋭い縦上がりから10ヤードのゲイン。連続でファーストダウンを更新する。更にここからTB大澤(#2・3年生・LB兼任)が中央プレーから今日一番の49ヤードのゲインを奪って専修大ゴール前3ヤードまで前進すると、最後もTB大澤(#2・3年生)が右オープンプレーからしぶとくエンドゾーンに体をねじ込んでTD。1年生(山城)の奮起(パスキャッチ)に上級生が触発される形で前進を重ね、意地のTDドライブとなった(キック成功で7対37)。

しかし、後半戦の反撃もここまで。試合は4Qに入り専修大に更に2TDを上乗せされる展開。PRIMROSEの20年振りの2部リーグでの初陣はファイナルスコア7対50。非常に厳しい結果で終了となった。


総括


大敗。非常に悔しい門出だが、この日を決して忘れてはならない。リーグ戦はこの後も続く。この悔しさをバネに練習を重ね、必ずやレベルアップをして勝利をもぎ取ってもらいたい。

(文:17期 丹野)

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