ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 3 0 0 6 9
帝京大学 0 7 0 7 14

接戦も一歩及ばず、二連敗

第2節の対戦相手は帝京大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。機動力のあるQBを活かしたオプション攻撃とパスワークが主体。そして、ディフェンスは8メンボックス(4‐4)。豊富な運動量を誇るLB陣を中心に集まりの良い守備を展開する。


前半戦


先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。自陣34ヤードからの攻撃であったが、FB廣嶋(#38・4年生・キャプテン)のダイブがコツコツと中央を小突き、小刻みな前進を繰り返す。敵陣に入ったところでHB篠澤(#13・3年生・DB兼任)のスウィープが32ヤードのゲインとなり帝京大ゴール前4ヤードまで前進する。しかし、ここからの決め手に欠きFGによる3点を奪うに留まる(3対0)。

返しの帝京大攻撃は自陣45ヤードから。1stプレーはWRへの縦パス。これに対しPRIMROSEディフェンスはFS阿久津(#9・2年生・WR兼任)がしっかりとプレーリードをしてカバード。2ndプレーはショットガンからのRBへのハンドオフ。OLBがクサビとなった後、LB廣嶋(#38・4年生)、工藤(#46・4年生・FB兼任)が首尾よく集まりロスゲイン。3rdダウンのパスもインコンプリートとなり、3&アウトでオフェンスへとバトンタッチする。

続くPRIMROSEオフェンスの攻撃は自陣27ヤードから。FB廣嶋(#38・4年生)、QB大沢(#2・3年生)のオプションがリズム良く前進して敵陣へと侵入。ここからTB大沢(#2・3年生)のパワープレーが12ヤード、HB柴田(#80・2年生・DL兼任)のピッチプレーが7ヤードゲインして帝京大陣内7ヤードまで攻め込む。しかし、ここから再び攻めあぐねてPRIMROSEオフェンスはFGを選択。距離も短かったし、確実に加点したい所ではあったが、このFGが失敗に終わり追加点を奪うことが出来ない。

試合が動いたのは2Q終盤の帝京大の攻撃シリーズ。帝京大陣内20ヤードからの攻撃であったが、帝京大QBの小気味良いパスワークとスクランブルにPRIMROSE陣内21ヤードまで前進を許す。ここからPRIMROSEディフェンスは何とか喰らいついて3rdダウン10ヤードの攻防まで追い込むも、最後はコーナーパターンのパスをピタリと決められTDを奪われてしまう。昨年まで1部リーグで活躍した帝京大のパスワークに一瞬の隙をつかれてしまう形となった(キック成功で3対7)。


後半戦


後半戦は帝京大のオフェンスからスタート。帝京大陣内17ヤードからの攻撃であったが、前半同様のショートパスにTBのパワープレーやオプションプレーなど、前半戦よりも更にプレーの幅を広げてきた。これに対しPROMROSEディフェンスは小刻みなゲインは許すもののLB・DB陣のしぶといタックルで応戦し、ハーフ付近でパントへと追い込むことに成功する。

これを機にPRIMROSEオフェンスも前半同様にコツコツとボールコントロールを敢行。3Qは均衡状態のまま推移し、勝負は4Qへともつれ込む形となった(3Q終了、3対7)。

4Qに入り帝京大オフェンスが早々に仕掛けて来る。ショットガンからのオプションをフェイクしたリバースプレー。PRIMROSEディフェンスはこれに対し、有効的なくさびを打つことが出来ずに36ヤードのロングゲインを許してしまう。そして、ここから波に乗った帝京大オフェンスにじわじわと前進され、終わってみれば7プレー、73ヤードのTDドライブを喫し、痛い追加点を与えてしまう(キック成功で3対14)。

4Qは残り時間9分ほど。返しの攻撃でPRIMROSEオフェンスが反撃を開始。自陣30ヤードからの攻撃であったが、FB廣嶋(#38・4年生)、TB大沢(#2・3年生)、TB金澤(#3・2年生)に次々にボールを持たせてハーフ付近まで到達すると、ここからWR篠澤(#13・3年生)に35ヤードのプレーアクションパスがヒットして帝京大ゴール前8ヤードまで前進。最後はTB大沢(#2・3年生)が中央を8ヤード駆け抜けてようやくTDを奪う(2点コンバージョン失敗で9対14)。

続けてPRIMROSEはオンサイドキックを試みるも、これを帝京大リターンチームに確保されて攻撃権を奪うことが出来ない。結局、帝京大オフェンスに程よく時間を消費された後、ようやくPRIMROSEオフェンスに攻撃権が訪れるも、残りタイムは2分少々。PRIMROSEオフェンスはここからの攻撃を繋ぐことが出来ずに試合は終了。ファイナルスコア9対14。接戦をものに出来ず、開幕二連敗となった(9対14)。


総括


競った時間帯もあったが、やはり敗戦。振り返ってみればミスも多いし、運動量も帝京大の方が上回っていたと思う。2部リーグで戦う厳しさを痛感させられた開幕からの2試合となったが、ここで気持ちを切らしてはいけない。練習をしてチーム力を上げる。勝利を目指すにはそれしかない。次節、必ず立て直して戦いに挑もう。

(文:17期 丹野)

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