ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 7 19 7 7 40
亜細亜大学 0 7 7 0 14

若手の活躍で3連勝!

第3節の対戦相手は亜細亜大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。オプションにショートパスが中心だが、セットバックからの速いランプレーを織り交ぜるなど、守備に的を絞らせない様にプレーを散らしてくる。そして、ディフェンスは5‐3。フロントに人員を増やし前線から早めにランナーに対してプレッシャーをかけようというランストップ重視型の守備だ。


前半戦


先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。1Q中盤の自陣10ヤードからの攻撃。1stダウンのFB津布久(#47・2年生・LB兼任)のダイブが9ヤードのゲイン。続くFB成山(#4・3年生・LB兼任)のダイブも4ヤードゲインしてファーストダウン(FD)を獲得。その後もダイブ⇒オプションキープ⇒ダイブ⇒オプションキープとコツコツ繋いでFDを重ねること6回、亜細亜大ゴール前2ヤードまで前進すると、最後はFB成山(#4)が中央ダイブから2ヤードをねじ込んでTD。12プレーで90ヤード。繋ぎのドライブで先制する事が出来た(キック成功で7対0)。

そして、返しの亜細亜大のオフェンス時においてPRIMROSEディフェンスのSF山城(#18・2年生・WR兼任)にインターセプトが生まれたところから2QはPRIMROSEのTDラッシュが開始される。

序盤はFB藤澤(#17・4年生)の32ヤードの中央ランで一気に敵陣18ヤードまで前進すると、ここからWR山城(#18)に18ヤードのミドルパスがヒットしてTDを奪う(キック失敗で13対0)。

中盤にはPRIMROSEディフェンスが亜細亜大オフェンスを自陣(亜細亜大陣)25ヤード地点でパントへと追い込むと、亜細亜大のパント(=キックを蹴る)チームにロングスナップのエクスチェンジ(オーバースナップ)のミスが発生。ボールはエンドゾーン内に転がり込み、これをPRIMROSEディフェンスのDE柴田(#80・3年生・TE兼任)がリカバーしてTDを上乗せする(キック成功で20対0)。

更に終盤にもQB大沢(#2・4年生)からWR山城(#18)に50ヤードのロングTDパスがヒットし、第2Qだけで3本目のTDをゲット。試合の主導権をググっと手繰り寄せる事に成功する(2点コンバージョン失敗で26対0)。

前半戦は2Qの終了間際に亜細亜大オフェンスに1TDを奪われるも、26対7とまずまずの点差で終了する。


後半戦


後半戦は亜細亜大の攻撃からスタート。1stダウンはTフォーメーションからのブラスト。ILB柴田(#53・2年生)とOLB渡辺(#24・1年生)が亜細亜大FBをハサミ打ちにしてタックルし、2ヤードのゲインに抑える。2ndダウンはショットガンからのパワープレー。DLのチャージでランナーをスローダウンさせたところに再びOLB渡辺(#24)がタックルに入り、これも2ヤードのゲインで抑えると、続く3rdダウンもDE島田(#69・2年生)とDT森(#77・4年生・OL兼任)がしぶとく体を寄せてランストップし、亜細亜大オフェンスを3&アウトでパントへと追い込むことに成功する。そして、このパント時にPRIMROSEのリターンチームにビッグプレーが生まれる。

亜細亜大パンターの蹴ったボールはハーフ付近でワンバウンド。これに対しPR(パントリターナー)山城(#18)がその弾んだボールをキャッチすると同時に縦方向にトップギアを入れる。すると亜細亜大カバーチームを一人二人と一気に抜き去って49ヤードのパントリターンTDを決める。

相手ディフェンダーに対し縦方向に切れ込んだPR山城(#18)のランはもちろん見事だったが、亜細亜大のファーストタックルに対しクサビを打ったリターンチーム鈴木(#16・3年生)の導入部でのブロック、そして、エンドゾーン付近でも同じくリターンチームの小島(#78・2年生)がブロックを決めており、入口から出口に至るまで黒子の役割が効果を発揮した正にチームプレーでの追加点となった(キック成功で33対7)。

後半戦は3Q終盤に亜細亜大オフェンスに縦パスを一本通されて1TDを奪われるも、4Qに入るとPRIMROSEオフェンスが12プレー、83ヤードのTDドライブを敢行してダメ押し。ファイナルスコア40対14。開幕3連勝で次節へと繋いだ。


総括


若手の活躍が随所に見られた点はチームとしては収穫であったと思う。しかし、点の取られ方も悪かったし、ファンブルなどのミスもあった。一試合を振り返るとやはり喜べる点ばかりではないと言わざるを得ないだろう。基本練習をしっかりと行いミスを少なくする。ビデオを見て出来ていない点を自覚し、練習に反映させる。言葉にするのは簡単だが、やはり行動が大事。レベルアップする事にもっと貪欲になり、勝者となれるように努力を重ねて欲しい。

(文:17期 丹野)

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