ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 14 21 7 14 56
茨城大学 0 0 0 0 0

8TD猛攻で勝利!

第4節の対戦相手は茨城大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。インサイド、アウトサイドへのゾーン系のランとショートパスが特徴だ。そして、ディフェンスは8メンボックス(4‐4)。前線に人員を均等配置し、ランプレーに対してバランス良くプレッシャーをかけようという意図が見える守備だ。


前半戦


この試合最初の攻撃は茨城大オフェンスから。インサイドへのショートゾーンとアウトサイドへのストレッチ系のランをコツコツと決められ、ファーストダウン(FD)を4回奪われた所でPRIMROSE(プリムローズ)陣内41ヤードまで前進される。茨城大のテンポの良い攻めがハマりかけたが、ここでPRIMROSEディフェンスにビッグプレー。茨城大QBの投じたフェード系のパスをSF山城(#18・2先生・WR兼任)がインターセプトに仕留め、そのまま74ヤードをリターンしてTD。悪い流れを断ち切った値千金のインターセプトリターンTDとなった(キック成功で7対0)。

落ち着きを取り戻したPRIMROSEディフェンスは、続く茨城大オフェンスの攻撃を3&アウトに抑えてオフェンスへと攻撃権を供給。ここからは非常に良い流れで試合が展開されていく。

1Q中盤は自陣48ヤードからの攻撃。FB成山(#4・3年生・LB兼任)と伊藤(#5・2年生)の中央ダイブがそれぞれ5ヤードずつ前進してFDを獲得すると、続くHB藤澤(#17・4年生)へのピッチプレーも13ヤードゲインして連続でFDを奪う。その後もFB成山(#4)のランで中央を突き、HB藤澤(#17)にオープンを走らせる展開で敵陣12ヤードまで前進すると、最後はHB藤澤(#17)が左オープンから12ヤードをスィープしてTDをゲットする(キック成功で13対0)。

2Qに入ってもPRIMROSEオフェンスが好調をキープ。序盤には1Qから好ゲインをたびたび見せているFB成山(#4)が中央ダイブから23ヤードを直走しTDを奪うと(キック成功で21対0)、中盤にもHB篠澤(#13・4年生・DB兼任)がオプションピッチから右オープンに展開して48ヤードの独走TDラン。順調に得点を上乗せする(キック成功で28対0)。

前半戦は2Qの終了間際にQB大沢(#2・4年生)にもTDが生まれ、35対0と大量リードで折り返す。


後半戦


後半戦試合が動いたのは3Q中盤。ハーフ付近からのPRIMROSEオフェンスの攻撃。1stプレーのHB柴田(#80・3年生・DL兼任)へのオプションピッチが4ヤードのゲイン。続くFB成山(#4)の中央ダイブが5ヤード、HB篠澤(#13)へのピッチプレーが13ヤードのゲイン。前半戦と同様に中央ダイブ⇒オープンへのピッチという展開でコツコツと敵陣14ヤードまで前進すると、最後はHB山城(#18)がピッチプレーから左オープンを14ヤード走り切ってTD。前半戦の流れを切ることなく、良いドライブから得点をすることが出来た(キック成功で42対0)。

4Qに入るとFB成山(#4)に44ヤード。同じくFBの伊藤(#5)にも59ヤードの中央ダイブからの独走TDランが生まれてダメ押し。結局試合は8TD、56点の猛攻でPRIMROSEが勝利した(試合終了で56対0)。


総括


ミスも少なく大量得点する事が出来た。また、1年生も含め若手も随所に試合出場を果たし、チームとしても少しはレベルアップをする事が出来た試合であったように思う。いよいよ次節はリーグ戦の大一番、学習院大学戦だ。ここまでも圧倒的強さで勝ち上がってきている強豪で選手層も厚い。簡単に勝てる相手ではない事は先刻承知だが、先ずは挑戦者になり切る事。この2週間はフットボールを最優先事項として謙虚に練習に取り組み、個もチームもまだまだレベルアップさせて欲しい。次節、でっかい塊となって必ず勝利を掴み取ろう。

(文:17期 丹野)

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