ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 7 7 0 7 21
東京経済大学 0 0 0 0 0

好守からチャンスメークし完封勝利!

第2節の対戦相手は東京経済大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。QB、RBによるハンドオフからのオプションが中心だが、QBが思い切りよく放るショート、ミドルパスが決まり出すと攻撃の幅がグンと広がる。そして、ディフェンスは3‐4(スリー・フォー)。特徴は何といっても大型のディフェンスラインだろう。とにかく中央のクサビは強烈で、回避に時間をかけると後方でセカンダリー陣が網を張ると言う厄介な守備だ。


前半戦


先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。自陣10ヤードと深いところからの攻撃であったが、1stダウンのHB篠澤(#13・4年生・キャプテン)へのオプションピッチが14ヤードとまずまずのゲイン。中央へのダイブを一つ挟み、続く3rdダウンでビッグプレー。HB藤澤(#17・4年生)が左スィーププレーから74ヤードを独走するTDラン。序盤早い時間帯での得点に成功する(キック成功で7対0)。

そしてこの日は何といってもディフェンス陣が好守を連発。返しの東経大のオフェンス時においてはDE島田(#69・2年生)が東経大QBのオプションキープにしぶとく絡んでファンブルフォース。東経大オフェンスに繋がりを持たせることなく流れを寸断する。更に見せ場は第2Q。東経大QBの投じたショートパスをCB鈴木(#16・3年生)が鋭いターンからインターセプト。その後34ヤードをリターンして敵陣26ヤードと絶好の得点チャンスを演出する。PRIMROSEオフェンスはこのチャンスにTB藤澤(#17)のパワープレーでTDを奪い、ディフェンス⇒オフェンスの好連携から追加点をゲット。まずまずのリードで前半戦を終了する(キック成功で14対0)。


後半戦


後半戦は開始早々からPRIMROSEディフェンスにピンチ。東経大オフェンスにスペシャルプレー(リバース)をものの見事に決められて独走のTDランを奪われたかに見えた…が、ホールディングの反則により事なきを得る。その後は何事もなかったかのようにPRIMROSEディフェンスが前半戦の好守を取り戻し、3Qは3&アウトを連続してオフェンスへと攻撃権を供給する。

そんな中PRIMROSEオフェンスにチャンスが訪れたのが3Q終盤。自陣47ヤードからの攻撃であったが、QB大沢(#2・4年生)のオプションキープが5ヤードとまずまずのゲイン。続いてHB藤澤(#17)とQB大沢(#2)のランが8ヤード⇒6ヤードとゲインして敵陣32ヤードまで前進すると、ここからHB柴田(#80・3年生・DE兼任)にインサイドのパスがヒットして25ヤードのロングゲインが生まれ、一気に東経大ゴール前まで攻め込む。そして最後はTB藤澤(#17)が左スィープから3ヤードのTDランで締め括り、ダメ押し点を奪う(キック成功で21対0)。

4Qに入ってもPRIMROSEディフェンスが奮闘。序盤は東経大の決死のパスワークに1度、2度とFD(ファーストダウン)を奪われるも、OLB大沢(#2・4年生)が鋭いブリッツから東経大QBに襲いかかりQBサック&ファンブルフォースを奪う。終盤にもDE柴田(#80)に激しいパスラッシュからのQBサックが生まれるなど要所のビッグプレーで東経大の攻撃を遮断。結局試合はファイナルスコア21対0。東経大オフェンスを無得点に抑えて試合終了となった。


総括


前半戦の早い段階でオフェンスが先制し、試合中盤以降もディフェンス陣の要所でのビッグプレーが効いてオフェンスに追加点、ダメ押し点が生まれる結果となった。リードされている時間帯は無かったが、上を目指すという観点でチームを冷静に見ると、まだまだ物足りない点、改善しなければならない点がたくさん存在する。出来ていない点をしっかりと自覚して練習に反映させ、試合毎にチーム力の向上を感じることが出来るような取り組みをして欲しい。

(文:17期 丹野)

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