ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
埼玉大学 14 26 35 6 81
茨城大学 0 7 0 0 7

若手の活躍で開幕戦勝利!

2019年シーズンがいよいよ開幕した。初戦の対戦相手は茨城大学。同大オフェンスのベースはショットガンフォーメーション。QB、RBによるハンドオフからのオプションと外側、内側のWRにタイミングパスを投げ分けるバランス型の攻撃スタイルだ。そして、ディフェンスは4‐3カレッジ。インサイドのホールをフロントの7人ボックスでガチガチに固めて、セカンダリー陣がオープンサイドに蓋をするというオーソドックスな守備だ。


前半戦


先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。最初のPRIMROSEオフェンスの攻撃シリーズがパントへと追い込まれて、茨城大陣内9ヤードで迎えた茨城大オフェンスの1stシリーズ。1stダウンの左オープンへのピッチプレーに対し、PRIMROSEディフェンスはDE柴田(#80・4年生・キャプテン)が鋭いチャージから茨城大RBに襲いかかり、3ヤードのロスタックルに仕留めると、4thダウンへと追い込んだ後の茨城大のパント時にも、再びDL柴田が鋭いラッシュを決めてパントブロック。エンドゾーン内でフリーとなったボールをDL田村(#71・3年生・OL兼任)がリカバーしてTDをゲット。シャキッとしないオフェンスにディフェンスが渇を入れる形での先制劇となった(キック成功で7対0)。

なかなか波に乗れないPRIMROSEオフェンスであったが、1Q中盤に得点機が訪れる。敵陣31ヤードからの攻撃であったが、HB柴田(#80)へのピッチプレーで17ヤードのゲインを奪うと、ここからFB韮塚(#34・2年生・LB兼任)が中央ダイブから14ヤードを走り切ってTD。随所に活躍を見せるキャプテンに若手が触発される形での追加点となった(キック成功で14対0)。

ディフェンス陣が好守を続ける中、2Qに入るとオフェンスが良いドライブを見せる。自陣42ヤードからの攻撃であったが、WR高橋(#10・2年生・DB兼任)に13ヤードのプレーアクションパスがヒットして敵陣へと侵入すると、HB柴田(#80)へのピッチプレー⇒FB津布久(#47・3年生・LB兼任)のダイブ⇒FB成山(#4・4年生・副キャプテン)のダイブ⇒QB佐伯(#29・2年生)のオプションキープと、中に外にフィールドを広く利用しながら敵陣10ヤードまで前進する。最後はWR阿久津(#9・4年生・DB兼任)に10ヤードのプレーアクションパスが決まってTD。相手に的を絞らせない攻撃ドライブで得点を上乗せする(キック成功で21対0)。

前半戦は茨城大オフェンスに一発ロングパスで1TDを返されるも、その後も着実に加点を続けたPRIMROSEが40対7と大きくリードして終了する。


後半戦


後半戦は開始早々から1年生にTDが生まれる。好守からの流れで敵陣14ヤードと絶好の位置からの攻撃であったが、HB金澤(#3・4年生)へのピッチプレーが10ヤードゲインして一気に茨城大ゴール前まで迫ると、最後はHB高森(#7・1年生)が右オプションピッチから3ヤードを走り切ってTD。今季一年生初TDを決める(この後、1年生K林(#8)がひっそりとポイント・アフタータッチダウンを決め、今季二人目の一年生得点者となっている。47対7)。

3Qはその後もTDを量産。中盤にはハーフからの攻撃でHB石井(#20・2年生)が左オプションピッチから14ヤードの好ゲインを奪うと、続けざまにWR高橋(#10)に29ヤードのフェードパターンのパスがヒットしてTD。2年生コンビがテンポ良く繋いで追加点を奪うと、その後もDB高橋(#10)にインターセプトリターンTDが生まれるなど連続加点し、合計5TDのビッグイニングとなった(3Q終了時点で75対7)。

4Qに入ると規定によりランニングタイムに突入(ランニングタイムとは…タイムアウト以外では時計が止まらず、試合時間がプレー内容〔ランかパスか等〕とは無関係に消費されていく時間計測の方式を言う。3Q終了時点で30得点差以上の場合に採用される3部・エリアリーグ特有のルール。この後、勝っている方のチームが得点をすると、その時点で試合終了。コールド勝ちとなる)。PRIMROSEオフェンスは4Q最初の攻撃機会で8プレー、47ヤードのドライブをきっちりと決めて6点を追加。その時点でコールドゲームにより試合終了となった(規定によりポイント・アフタータッチダウンは行われず、ファイナルスコア81対7)。


総括


開幕戦を幸先良く勝利することが出来た。また、若手が数多く活躍することが出来たのは収穫であったと思う。しかし、まだまだ若いチームなので、勝った時こそ気を引き締める必要があるだろう。シーズン中も成長する事を忘れてはならない。次節の相手は強敵だ。上級生を中心にしっかりと準備をして、勝利をもぎ取って欲しい。

(文:17期 丹野)

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