ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
PRIMROSE 20 8 0 6 34
亜細亜大学 0 0 0 0 0

速攻の第1Q! 開幕2連勝!

第二節の対戦相手は亜細亜大学。同大オフェンスのベースはショットガン・フォーメーション。大型のQBを擁し(OLみたいにデカい)、フィールドを広角に使ったパスワークにオプション、更にはスクランブルと攻撃パターンは非常に多彩だ。そして、ディフェンスはベース5‐2。大型のLBを中心に据えてランストップを図る力強い守備が特徴だ。


前半戦


第1Qは亜細亜大オフェンスの攻撃からスタート。1stプレーのフェードパターンのパスを見事に通され(28ヤード)、いきなりのピンチかと思われたが、続く2ndプレーでPRIMROSE(プリムローズ)ディフェンスにビッグプレー。亜細亜大オフェンスの左オプションピッチ展開に対し、素早いプレーリードから亜細亜大RBの走路に入り込んだCB高森(#7・4年生・RB兼任)が鋭いタックルをかます。このタックルがファンブルを誘発し、フォローに入っていたDE大倉(#77・3年生・OL兼任)がすかさず転がったボールをリカバーしてターンオーバー。ピンチの後に…の展開で攻撃権をゲットする。

返しのPRIMROSEオフェンスの攻撃はハーフ(=フィールド中央)付近から。1stプレーのFB高森(#7・4年生・DB兼任)の中央ダイブが10ヤードゲインして幸先よくFDを更新すると、続くTB石嶺(#31・4年生・DB兼任)のパワープレーも4ヤードゲインして亜細亜大陣内35ヤードまで前進。そして、ここからTB高森(#7)が左スウィープから35ヤードを独走してTD。ディフェンス⇒オフェンスの好連係から先制点を奪うことに成功する(キック成功で7対0)。

続く亜細亜大オフェンスの2ndシリーズは自陣17ヤードから。1stダウンはショットガン体型からのRBへのハンドオフ。これに対しPRIMROSEディフェンスはOLB吉村(#10・1年生・WR兼任)が鋭い出足からボールキャリアーを補足し、2ヤードのロスタックルに仕留める。そして、2ndダウンは右オープンへのオプションピッチ。今度は逆サイドのOLB井上(#74・4年生・OL兼任)が的確な動き出しからブロッカーに対してクサビとなり亜細亜大RBを牽制。慌てた亜細亜大RBがボールをジャックルすると、そのままOLB井上(#74)がなだれ込むようにタックルをかまして再びのロスタックル(7ヤードのロス)。3rdダウンのパスも何とかインコンプリートとし、3&アウト。速攻でPRIMROSEオフェンスに攻撃権を供給する。

このチャンスにPRIMROSEオフェンスも呼応。敵陣34ヤードと好フィールドポジションからの攻撃であったが、TB高森(#7)が9ヤードのパワープレー。そして、QB樋口(#24・2年生)が14ヤードのオプションキープとコンスタントに繋ぎ、最後はTB石嶺(#31)が左オープンプレーから16ヤードを走り切ってTD。良い流れで追加点をゲットする(キック成功で14対0)。

更に第1QはDB石嶺(#31)のインターセプトから得たチャンスに、FB高森(#7)が中央ダイブからこの日最長の56ヤードを走り切ってもう1TDを上乗せ。オフェンスとディフェンスががっちりとかみ合って試合の主導権をグッと手繰り寄せる(キック失敗で20対0)。

2Qに入ってもPRIMROSEが好調を維持。序盤、亜細亜大オフェンスの4thダウン・ギャンブルを止めて得た自陣21ヤードからの攻撃権。TB石嶺(#31)の左スウィープが22ヤードゲインしてハーフ付近へと前進。続いてQB樋口(#24)に左オプションキープから33ヤードのロングゲインが生まれ、一気に亜細亜大ゴール前へと侵入。最後はTB高森(#7)が左ブラストプレーからエンドゾーンに体をねじ込んでTDとし26点目を奪うと、2ポイント・コンバージョンも成功させ、先程のキック失敗の穴埋めをする28得点目をゲット。この段階で4TD差とリードを広げる。

前半戦。28得点と電光石火の得点劇のようではあるが、若さゆえのミスも多発している。フォルススタート、オフサイド、ファンブル、ジャックル、ゾーンの連係ミス、キック時のミス…数えだしたらキリがないぐらいミスが出ていた。たまたま相手のミスもあり得点を重ねることが出来たが、基本練習の大切さを改めて痛感させられるような、ヒヤッとする瞬間も多かったように思える(前半終了28対0)。


後半戦


前半戦に28点差と4TD差以上のリードをすることが出来たため、後半戦は規定によりランニングタイム制(プレー内容にかかわらず時計が止まらずに試合が進行する方式、かつ、リードしているチームが追加点を取った時点で試合終了・コールドゲームとなる)が採用された。試合が早く終了する形式へとシフトした訳なので、勝利を目指すという意味ではPRIMROSEにとっては非常に有利な形式となった。

そんな中、チャンスが訪れたのは4Q序盤。ランニングタイムで時計が早く進む中、当然のごとくキャッチアップを狙い、パス攻撃を多用する亜細亜大オフェンスに対し、PRIMROSEディフェンスはOLB吉村(#10・1年生)にこの日チームとして4つ目のインターセプトが生まれる。このチャンスメークにPRIMROSEオフェンスはQB樋口(#24)からWR吉村(#10)に12ヤード⇒WR石嶺(#31)に23ヤードと、立て続けにパスをヒットさせ、敵陣ゴール前へとボールを運ぶ。そして、最後はTB石嶺(#31)が右パワープレーからエンドゾーンに突入しTDを奪う。そして、ランニングタイム下でリードしているチームが追加点を奪ったため、規定によりここで試合が終了となった(ポイントアフターTDは行われず試合終了。34対0)。


総括


なんとか2勝できたが、良いプレーも多くあった反面、ミスも数えきれないほど発生した。反則のような目に見えるミスも多数あったが、それ以外のミスももちろん多かった。若いチームなのである程度のミスは予想されるが、今後、勝利を重ねるためには修正できる点はどんどん修正していく必要があるだろう。そのためには先ず自分たちの出来ていない所を理解すること、自覚をすることが原点となって来るだろう。そして、練習をする。トレーニングをする。コミュニケーションを取る。出来ていない所を出来る様にするには、これらの反復しかない。チームファーストを念頭に皆で努力を重ねて欲しい。

(文:17期 丹野)

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