ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
PRIMROSE 7 6 15 0 28
創価大学 0 0 0 7 7

堅守からの先制パンチ! 次節、優勝決定戦!

第三節の対戦相手は創価大学。同大オフェンスのベースはIフォーメーション。堅実なパワープレーが攻めの中心だが、時折見せるQBのロールアウト、スクランブルがアクセントとなっている。そして、ディフェンスは4‐4。左右均等のオーソドックスな体型から機動力を生かした集まりの良い守備を展開する。


前半戦


先制したのはPRIMROSE(プリムローズ)。創価大オフェンスの1stシリーズを何とかパントに追い込んで得た自陣41ヤードからの攻撃。1stプレーのTB高森(#7・4年生・DB兼任)のパワープレーが12ヤードとまずまずのゲイン。続くTB石嶺(#31・4年生・DB兼任)のパワープレーも14ヤードのゲインで順調にFDを更新すると、ここからTB高森(#7)とTB石嶺(#31)に交互にボールを持たせてコツコツと創価大ゴール前まで前進すると、最後もTB石嶺(#31)が左パワープレーから2ヤードをねじ込んでTD。9プレー、59ヤードの先制ドライブを完結させる(キック成功で7対0)

返しの創価大オフェンスの攻撃に対し、PRIMROSEディフェンスは一度のFD更新を許すのみで抑え込み、攻撃権は再びPRIMROSEオフェンスへ。自陣7ヤードとかなり深い所からの攻撃であったが、OT大倉(遼・#77・3年生・DL兼任)を中心とするオフェンスラインの好ブロックに支えられたTB石嶺(#31)が、右パワープレーから44ヤードを一気に駆け上がりレッドゾーンを脱出。続けてTB高森(#7)が左パワープレーから37ヤードを独走してTD。4年生TBのダンデムで93ヤードのロングドライブを速攻で完結させる(キック失敗で13対0)。

文章で書くと順調のようだが、先制ドライブの途中もファンブルが起こっているし(自軍がリカバー)、2Q終盤には3TD目が目前かと思われた敵陣ゴール前まで運んだボールを、ファンブルから創価大ディフェンスにリカバーされてしまっている。キッキングを見ても、ポイントアフターTDのキックも外しており、前節までと同様に詰めも甘く、ミスが目立った前半戦であった(前半終了13対0)。


後半戦


後半・第3Q最初の攻撃はPRIMROSEから。いきなりQB樋口(#24・2年生)にビッグプレー。82ヤードの独走TDが生まれたか…と思ったらブロックの反則で振出しに戻り、自陣26ヤードから再びコツコツ攻撃モードに突入。TB石嶺(#31)のパワープレーとスウィープでFDを重ね、先ずはハーフ付近へと前進する。ここから再びTB石嶺(#31)にボールを集めて創価大ゴール前まで前進すると、最後はTB高森(#7)が右パワープレーから3ヤードを押し込んでTD。続くポイントアフターTDもキックではなくプレーを選択。ここはTB石嶺(#31)が左オープンプレーから3ヤードをきっちりとスウィープして2点コンバージョン成功。この時点で先ほどのキック失敗の穴を埋め、21対0とリードを奪い、何とか3ポゼッション差までリードを広げる。

そして、PRIMROSEオフェンスの粘りに対し、ディフェンス陣も奮闘する。返しの創価大オフェンスの攻撃は創価大陣内25ヤードから。1stダウンは中央へのブラスト。これに対しPRIMROSEディフェンスはNG田畑(#68・4年生・OL兼任)とDT橋本(#56・1年生・OL兼任)が創価大OLとのワン・オン・ワン対決を制し、創価大TBを挟み込むようにタックル。1ヤードのゲインに抑える。続く2ndダウンはフラットゾーンへのフックパターンのパス。このパス自体は通されたが、OLB井上(#74・4年生・OL兼任)が素早いポジショニングからタックルを決め、ランアフターキャッチを許さない。最終3rdダウンは2ヤードとショートートヤーデージとなったが、創価大オフェンスのウィークサイドへのブラストプレーに対し、ILB須賀(#75・4年生・キャプテン)がブロックに向かってきた相手FBもろとも体を押し込んでボールキャリアーにタックルを浴びせかけ、FD更新を阻止。更にパント時に創価大パンターにキックミスが起こり、創価大陣内21ヤードと最高の形でPRIMROSEオフェンスへ攻撃権を供給する。

PRMROSEオフェンスはこのチャンスをQB樋口(#24)のオプションキープからのTDランにつなげてダメ押し点を奪い、ディフェンスとオフェンスががっちりとかみ合ってリードを更に広げた(キック成功で28対0)。

第4Qに入っても、1年生CB大倉(圭人・#12)にインターセプトが飛び出すなどPRIMROSEディフェンスが要所を締める展開。創価大オフェンスの反撃を1TDのみに留めた。

結局試合はファイナルスコア28対7。1年生と上級生ががっちりとかみ合い、フレッシュPRIMROSEが開幕から無傷の三連勝を飾った。


総括


若いチームだが運よく三連勝となった。最終・第四節は勝てばリーグ優勝となる大一番となる。ポジティブな気持ちで12月10日の最終節に向かっていけることはとても良いことであるが、試合中に起こっているあらゆるミスを考えれば、ポジティブの意味を決して取り違えてはいけない。

出来ていない所が多数ある。出来ていない所を先ずは各自が認識をしないと、出来ていない所を出来る様にするための作業を怠ってしまう可能性がある。私たちはまだまだ未熟だという事を今一度認識し、練習をする。トレーニングをする。コミュニケーションを取る。チームファーストの精神が念頭にあれば、個の取るべき道は自ずと決まってくるはず。最高の状態を作り上げ、最終節を迎えて欲しい。

(文:17期 丹野)

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