ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
PRIMROSE 0 0 7 7 14
成城大学 7 9 14 12 42

完敗でチャレンジリーグ(5〜8位決定リーグ)へ

第三節の対戦相手は成城大学。同大オフェンスのベースはショットガン・フォーメーション。リーグ内では我がPRIMROSE(プリムローズ)に次ぐ少人数チームで台所事情は厳しそうだが、要所に走れるWR・RB陣を配置し、バランスの良い攻撃を展開する。そして、ディフェンスは4‐4。8人BOXで中央をカッチリと固め、SFもBOXに近い位置から中央後方をサーチする。要するにラン守備重視の布陣を敷いてきた。


前半戦


先制したのは成城大。開始のキックオフリターンで成城大KR(キックリターナー)に50ヤードといきなりのビッグリターンを喰らい、PRIMROSEディフェンスはPRIMROSE陣内35ヤードと、苦しい位置での守備を強いられる。ここから成城大オフェンスにパワープレーから9ヤード→ショートパスから13ヤードと続けざまにミドルゲインを奪われると、最後はフェードパターンのパスをエンドゾーン内にポトリと落とされてTD。PRIMROSEディフェンスのCB勝山(#8・2年生・FB兼任)がマンツーマン守備から相手WRにしっかりと体を寄せてはいたが、ピンポイントで上手にパスを当てられて、電光石火の如く先制点を奪われてしまった(キック成功で0対7)。

2Qに入っても成城大の攻撃が続く。PRIMROSEオフェンスがFD(ファーストダウン)を積み重ねることが出来ず、また、パントを蹴っても成城大PR(パントリターナー)に小まめなリターンを許し、陣地を挽回できない展開が続いた結果、PRIMROSE陣内38ヤードと、厳しい位置からの攻撃権を成城大オフェンスに与えてしまう。この成城大オフェンスの攻撃も、PRIMROSEディフェンスはオプションピッチから成城大RBに14ヤードのゲインを許すと、続けざまにパワープレーから5ヤード→15ヤードと前進され、あっという間に自陣ゴールラインを背負う展開に追い込まれてしまう。そして、最後はフラットゾーンに8ヤードのパスをヒットされてTDを献上。成城大オフェンスに効率よく追加点を奪われてしまう(キック失敗で0対13)。

前半戦はPRIMROSEオフェンスに得点機は無し。成城大オフェンスにFGによる3点を上乗せされ、0対16と一方的な展開で終了する。


後半戦


後半戦も成城大オフェンスが攻撃の手を緩めない。後半最初の成城大の攻撃は自陣48ヤードから。PRIMROSEディフェンスは成城大オフェンスの最初のパワープレーに対し、11ヤードのゲインを奪われ、あっさりとFDを更新されると、続くスイーププレーでも右オープンを10ヤード走られて、連続でFDを更新されてしまう。波に乗る成城大オフェンスはここから意表を突くスクリーンパスを選択。このプレーがぐさりとハマってPRIMROSEディフェンスは成城大RBに24ヤードをスイープされTD。0対23と更に厳しい状況へと追い込まれる。

しかし、返しのPRIMROSEオフェンスでようやく一矢を報いる。PRIMROSE陣内26ヤードからの攻撃であったが、1stプレーのQB樋口(#24・3年生・LB兼任)のオプションキープは5ヤードとそこそこのゲイン。そして、2ndプレーのオプションでWR竹澤(#25・2年生・DB兼任)にやっとの見せ場。QB豊野(#4・2年生)から右オープンへピッチを受けると、味方の好ブロックにも助けられて独走ルートをキープ。69ヤードを走り切り、ようやくのようやくでPRIMROSEオフェンスは得点をあげる(キック成功で7対23)。

返しの成城大オフェンスをPRIMROSEディフェンスが止めることが出来れば、まだまだ分からない(かも)という点差ではあったが、ディフェンスに回る間もなく直後の成城大のキックオフリターンで心を砕かれてしまう。ブロックとは逆方向にデイライト(カットバック)した成城大KRに57ヤードのビッグリターンを喰らい、いきなりのレッドゾーンディフェンスを強いられたPRIMROSEディフェンスは、結局このシリーズも失点(TD)し、再び3ポゼッション差以上に点差を広げられてしまう(キック成功で7対30)。

4Qに入り、PRIMROSEオフェンスはQB豊野(#4)からWR竹澤(#25)にミドルパスがヒットして47ヤードのTDパスを奪うも、反撃もここまで。PRIMROSEディフェンスが成城大オフェンスから2TDを上乗せされて、ファイナルスコアは14対42。正に完敗という形で試合終了となった。


総括


一次リーグは全敗となり、勝ち点をあげることは出来なかった。また、今回は負け方も良くなかった。完敗の後だけに気持ちの後退が心配されるが、コミュニケーションをしっかりと取って、今やれることは何なのか、きっちりと整理をしなければならない。チームは突然強くはならない。基本に立ち返って正しい練習、正しいトレーニングを積み重ねて欲しい。次節も同じタームでやって来るが、勝利に近づくための取り組みはそれしかない。チームのために全力を尽くす。それだけだ。

(文:17期 丹野)

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