ゲーム解説

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
PRIMROSE 6 14 0 8 28
千葉商科大学 7 7 0 0 14

千葉商大に先制パンチを喰らうも逆転で二連勝!

第二節の対戦相手は千葉商科大学。千葉商大オフェンスのベースはマルチプル。IフォーメーションからFB、TBへのクイックヒッティング。ショットガンからのオプションやミドルパス。縦に横にバランスよくプレーを散らして相手ディフェンス陣のかく乱を図る。そして、ディフェンスは5-3。中央に大型のディフェンスラインを配して真ん中を防御。機動力のあるLB陣が右に左に走り回ってランストップを図る。


前半戦


先制したのは千葉商大。ランプレーから入った千葉商大オフェンスに対し、PRIMROSE(プリムローズ)ディフェンスは幸先よくランストップを決めたが、3rdダウンのプレーアクションで千葉商大QBに17ヤードのロングパスをビシッと決められ、歯車が狂い始める。次のプレーで千葉商大TBに中央突破され、ボールはハーフウェイへ。そして、中央の次はオープン。ショットガン体型からのオプションピッチで左右に振られてPRIMROSE陣内26ヤードまで前進を許し、いよいよゴールラインが背中へと迫る。PRIMROSEディフェンスはここから何とか粘って、千葉商大オフェンスを3rdダウンまで追い込むも、ここでのドロープレーで千葉商大RBに19ヤードを巧みにステップされてTD。10プレー、83ヤードの先制ドライブを喰らってしまう(キック成功で0対7)。

そして、浮足立ったPRIMROSEに続くキックオフリターンでミスが発生。千葉商大K(キッカー)の蹴ったスクイブキック(ゴロのキック)が、PRIMROSEリターンチームのラインマン・橋本(#56・3年生)の体に当たるアクシデント(というか単なるミスであり不注意なのだが…)。その場でビタッとストップしたボールを千葉商大カバーチームにリカバーされ、PRIMROSE陣内41ヤードで再び攻撃権は千葉商大オフェンスへと移ってしまう。ここからの千葉商大の攻撃はPRIMROSEディフェンスが何とか無得点で抑えたが、確実に時間を消費され、千葉商大リードの時間帯は続く。

(ようやく巡ってきた)返しのPRIMROSEオフェンスの攻撃は自陣33ヤードから。1stダウンのHB豊野(#4・3年生)のスイープが4ヤードのゲイン。続く2ndダウンのFB勝山(#8・3年生)のダイブが6ヤードゲインして先ずはFDを獲得。そしてここからTB豊野(#4)に右パワープレーから57ヤードの独走TDランが飛び出し、同点に追いついた…かと思われた。が・しかし、ポイントアフターTDのキックを決められず、千葉商大リードの展開はまだ続く(6対7)。

2Qに入り、ようやくPRIMROSEディフェンスが躍動。千葉商大RBのダイブに対し、いち早くプレッシャーをかけたDE柳澤(#68・3年生)がファンブルフォースをして、そのボールをLB樋口(#24)がリカバー。ハーフ付近での攻撃権をPRIMROSEオフェンスへと供給する。このチャンスをPRIMROSEオフェンスはHB竹澤(#25・3年生)のオプションピッチからの37ヤードのTDランへと繋げてようやくリードの展開へと持ち込む(2点コンバージョン成功で14対7)。

これでようやく流れを掴んだかに思われたが、粘る千葉商大オフェンスに対し、PRIMROSEディフェンスの試練はまだまだ続く。返しの千葉商大オフェンスは自陣40ヤードから。RBへのハンドオフからのオープンプレーと、中央のドロープレーで一度FDを奪われ、ボールはハーフ付近へと運ばれる。ここから千葉商大QBに26ヤードのコーナーパターンのパスを見事にヒットされて大きく前進を許すと、最後はオプションピッチから千葉商大RBに右オープンを23ヤード突破されてTDを献上。試合は再び振出しへと戻ってしまう(キック成功で14対14)。

しかし、返しのPRIMROSEオフェンスでTB豊野(#4)にパワープレーから49ヤードの独走TDランが生まれ、何とかリードの展開で前半戦を折り返すことはできたのだが、この得点機でもK大倉(#12・3年生)がポイントアフターTDのキックを決められず、締まりのない試合展開が続く(20対14)。


後半戦


後半戦はPRIMROSEオフェンスの攻撃からスタート。自陣37ヤードからの攻撃であったが、TB豊野(#4)のスイープが2ヤード。続くTB樋口(#24)のパワープレーが13ヤードゲインして幸先良くFDを獲得。その後もHB竹澤(#25)へのオプションピッチで5ヤード⇒TB豊野(#4)のパワープレーで9ヤード⇒TB樋口(#24)のスイープで8ヤードと、テンポ良くゲインを重ねて敵陣20ヤード付近まで前進。後半戦の1stシリーズでチームはついに波に乗った…かと思われたが、ここでもミスが発生してしまう。QB樋口(#24)がRBへのハンドオフの際にバランスを崩してボールをファンブル。このボールを千葉商大ディフェンスにリカバーされて、良い流れもつかの間、攻撃権を千葉商大オフェンスに渡してしまう。ここからの千葉商大の攻撃は、PRIMROSEディフェンスが何とかストップはしたが、二度のFD更新を許し、時間がどんどん消費されていく。

結局試合は全く分からない点差のまま最終第4Qへと突入する。PRIMROSEオフェンスの4Q最初のドライブは自陣21ヤードから。1stプレーのFB豊野(#4)のダイブが8ヤードゲインしたのを皮切りに、TB樋口(#24)⇒HB竹澤(#25)⇒FB豊野(#4)とボールをつないでコツコツと前進。そして、敵陣23ヤードまで辿り着いたところでFB岩谷(#93・1年生)にも11ヤードの力強いダイブが生まれて千葉商大ゴール前へと迫ると、最後はTB豊野(#4)のパワープレーからの3ヤードのTDランへとつなげ、この時点で残り時間は4分台。千葉商大の粘り、自軍のミスと、すっきりしない展開が続いていたが、ようやくのようやくで千葉商大を突き放すことに成功する(2点コンバージョン成功で28対14)。

結局試合はPRIMROSEディフェンスが粘る千葉商大の攻撃を何とか振り切って後半戦は完封。ファイナルスコア28対14。課題を多く残しつつも、何とか二連勝を飾った。


総括


前節同様ミスも多く、なかなか試合を優位に運ぶことができない時間帯が続いた。そのミスやチームとして力が足りていない部分を改善し、満足のいく表現を試合場で直ぐにでも発揮することは難しいのかもしれないが、やはり、素直に、正直にこのスポーツに向き合うしか方法はないと思う。コミュニケーションを取り、出来ていない部分を認識し、皆で共有をすること。近道は無い。ひとつひとつ出来ないことを出来るようにするため、練習をして埋めていくしかないだろう。

(文:17期 丹野)

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