監督・コーチの部屋
Head Coarch
2期 田村 靖典 積小為大学生諸君、1月27日のミーティングで言ったことを再度言おう。
1年前、学生諸君に2006年の目標を提出してもらった。概ね達成できた者は、1/3に過ぎない。君たちの自主性を尊重するために、私は何も言わなかった。しかし、今、学生諸君に敢えて言う。「達成する努力は十分だったのか?」「1つでも達成する気持ちは、最後まであったのか?」「怪我を理由に甘えていなかったか?」アメフトは、チームスポーツである。1人でも足を引っ張る者がいれば、ブロック優勝、況や2部昇格など決してできるものではない。逆に全員がチームを引っ張れるようになれば、必ずや2部昇格はできるはずだ。
江戸後期の小田原藩の財政改革をなした二宮尊徳は、「積小為大」という言葉を残している。「毎日の小さな努力なくしては、大きな成果はありえない。小事をおろそかにする者に、大事が果たせるわけがない。」という意味である。2部昇格を果たすためには、全員が日々精進し、1つ1つの目標を着実に達成するしかない。いいか、大を為そうとして、無理をするな、毎日少しずつで良いのだ。
特に大きなポイントは、新人勧誘である。2部にあがっても、最低でも部員45人以上いなければ、3部・エリアに降格した大学の大半はそうであるように、怪我人続出→戦力低下→連敗→モラルの低下→チーム崩壊を招くだけだからだ。2部昇格・定着のためは、部員45人以上いなくてはならないのだ。また、新入部員は、君たちに大きな力と夢をくれるはずだ。そして、君達が人間としての絆を深めることで、その力は何倍にも膨れるはずだ。
2007年の所属ブロックを見ると、半数校が5年以内2部所属校と最も厳しい編成である。前年の2位という成績は、仮の順位に過ぎない。少しでも慢心があれば、最下位になることだってありえる。君たちは、常に挑戦者であることを忘れてはいけない。常に、アグレッシブに、そして果敢に目標に挑んで欲しい。
今年1年、全員が自分の決めた目標を諦めることなく、挑戦者として追い続ければ、望みは必ず叶うはずだ。今年こそ、新入生も含めた部員45人以上で2部昇格しよう。そして、秋には、去年の明治学院戦、千葉大戦で見せた笑顔よりもっとすばらしい笑顔を見せてくれ。
合掌。
2007年4月
2期 田村 靖典
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