メッセージ from プリムローズ

第24回、31期 副将 佐藤大輔、今シーズンを振り返って

チーム事情などは主将が熱く語ってくれると思うので私は個人的に1年を振り返りたいと思う。4年になった当初、副将としてチームを引っ張って行こうという思いはもちろんあったが、それとは別に1人のプレイヤーとして必ずチームを2部に連れて行くという強い思いもあった。思えば、2年間リーグ2位という成績を残しながら優勝に手が届かなかったのは試合中多くの回数ボールを持たされるRBの責任が大きい。毎年シーズンが終わり、その年の試合を繰り返し見て、どうしてこのとき走れなかったのか、この場面で走れていれば流れは変わったかもしれないと自分に対する情けなさと後悔の念でいっぱいだった。

春シーズンが始まり、やはり思っていた通り試合には勝てない。あと1歩で勝てるとかいうレベルでもなかった。その苛立ちを同期や後輩にぶつけてしまうことも多々あった。しかし、これも他人に責任を転嫁しようとした自分の甘えであったと今なら思える。また、この時期主将が就活などの関係でチームを離れることがあり、私がチームをまとめる機会が何度かあった。主将のようにスムーズにはいかず、言葉でチームを鼓舞することはできなかった。そんな自分を情けなく思い、そしてそれができる主将が羨ましくも思えた。チームとしても個人としても大きな手ごたえをつかめないまま最後の春シーズンは終わってしまった。

夏の練習や合宿を通してチームが一回り成長した。だがそれは他のチームも同じ事で公式戦において勝てる保証はどこにもない。シーズン直前の試合ではようやく勝ち星を挙げることができるようになったが、練習試合と公式戦は全く別物であるということは過去3年間で痛いほど知っている。練習ではできていたことができない、有り得ないミス、ケガ人の続出、これらが重なることで簡単に1敗してしまうのだ。1敗したらシーズンは終わり、そんな気持ちで秋の公式戦に臨んだ。

公式戦が始まり、苦戦しながらも勝ち星を挙げていくことができた。第4節の文教戦に勝って優勝が決まったときは嬉しかったが、今年の目標は2部昇格であって優勝は通過点、そう自分に言い聞かせた。入れ替え戦に向けて合宿などの様々な対策をして臨んだが、結果は力負け。単純に力が足りなかったと考えざるを得ない内容だった。試合に負けたあと、自然に涙が流れたがこれが何に対して流れたものなのかは正直分からない。ともあれ、これで4年間のプリムローズにおける私のアメフト生活は終わってしまった。

私たち31期が恵まれていたことは優勝したことでも入れ替え戦に行ったことでもなく、最後の最後まで2部への挑戦者でいられたことだと思う。ただ年度当初の決意表明で述べたとおり、体育会では結果が全て。最後の入れ替え戦で負けたことで、評価は「2部へは行けなかった」の一言である。それでもこの1年間は私にとって、1番アメフトについて考えることができ、そして自分自身とも向き合うことができた。

私が4年間アメフトを続けられたのはたくさんの人たちが支えてくれたということも大きいが、やはり1番の要因は誰にも負けたくないという気持ちであったと思う。下級生のときには生意気にも上級生には負けたくないと思い、上級生になったときには自分たちよりも上のリーグでやっている選手たちに少しでも近づきたいという思いがあった。これから新チームで1年を過ごす現役も常に向上心をもってアメフトをやっていって欲しいと思う。

最後に、監督、コーチ、OBの皆様4年間お世話になりました。そして何も言わずにアメフトを続けさせてくれた両親にも感謝しています。本当にありがとうございました。