メッセージ from プリムローズ

第45回、38期:シーズンを振り返って

金澤 史也

入部から今シーズンを迎えるまでに大きな心境の変化がありました。一から振り返ります。

一年目に入部を断り、二年生になってやっぱり入りたいと言った自分勝手でどうしようもない奴。どの面下げて戻ってきたんだとみんな思っていたと思う。

入部して最初の一年はチームの誰にも認めてもらえていなかった。自分がチームにいる価値が見つからず、同期との距離もとても大きいものに感じていた。自分はこの部にいてもよいのかと本当に辛く、辞めようとも思っていた。

翌年、もやもやとした気持ちは晴れぬままにスタートした。しかし、練習していく中でQBとしてふがいない自分に対する周りの支えを感じ、チームのために上手くなりたいと思えた。そう考えながらやっていると、控えではあったがランニングバックという役割をもらえて少しはチームの力になれた。これで少しは貢献できると思った矢先、すぐに怪我で離脱してしまったが、励ましてくれる同期がいてくれて、ようやく認めてもらえた気がした。本当にこのチームが好きになれたし、入部してよかったと思えた。

たくさんの経験を与えてくれたチーム。だからこそ恩返しをしたいと思い、今シーズンは臨んだ。しかし、シーズン直前に負傷して初戦に出場することができなかった。このとき怪我をしてチームを抜けるということの重大さを理解できていなかった。情けないことに気づいたのは初戦で敗北したときだった。チームが苦しんでいるときに何もできなかった。何もしないまま優勝の芽がここで消えてしまった。

途中から入った中途半端な奴。それでもチームを想う気持ちと勝ちたい気持ちは同期と同じだった。だから、今でも悔しくて堪らない。

しかし、まだ試合は残っていた。残りの試合で少しでも自分のできる限りのことをしたいと思い取り組んだ。この四試合で少しでも“自分がチームにいてよかった”と思ってほしい。その想いだけがアメフトをする理由になっていた。そう考えながら取り組めた今シーズンはとても幸せな時間だった。優勝できなかったことは当然悔いが残るが、それ以上に得るものが大きい一年間だった。

自分勝手でどうしようもない自分を受け入れてくださった監督、コーチ、先輩方ありがとうございました。そして自分と共に三年間過ごしてくれた同期のみんな、おかげで最高の学生生活になりました。どうもありがとう。