2020年になって新チームが始動した当初は「コロナ」という見えない敵と戦うことになるとは全く想像していませんでした。大学のグラウンドやトレーニングルームなど、3年生の時まで当たり前のように使っていた場所が使えず、また全体練習も満足にできない中、こんな状態でシーズンを迎えて勝つことができるのかという不安が自分の心の中にありました。
私は副将として幹部に選ばれ、2部昇格を掲げて1年間取り組んできました。しかし私は「コロナ」をどこか言い訳にして、妥協なく追い込むチーム作りができていませんでした。練習時間や場所が限られているのを理由に、妥協を許してしまっている自分がいました。初戦で負けたとき、私は副将として非常に情けなく、また後輩たちに申し訳ないと思いました。同時にこのまま何も残せないまま終わるのは嫌だと強く思いました。この気持ちにもっと早く気づいて、行動と態度でチームに示すべきでした。この事は今でも後悔しています。
そして迎えた最終戦では、勝てるのかという不安は確かにありましたが、それ以上に何が何でも絶対勝つという気持ちが上回りました。そして最後の笛が鳴るまで全力で走り続けようと思いました。結果は17−7で勝利を収めることができました。勝つことができて本当に良かったと思うのと同時に、勝つことの難しさを感じました。でも何より強く感じたのは、自分が沢山の人に支えられてここまでアメフトを続けることができたということです。
監督・コーチの方々、OB・OG・保護者の皆様、自分たちについてきてくれた後輩たち、4年間続けてきた同期のみんな、そして高校からアメフトをプレーする自分を応援してくれた両親といった沢山の人たちの支えがあって自分はプリムローズの一員として4年間活動することができました。そのことを強く実感した2020年シーズンだったと振り返ります。
後輩たちにはとにかく妥協しないチーム作りを目指してほしいです。次の4年生は仲が良いのでコミュニケーションという意味では心配していませんが、勝つためにはお互いに厳しく指摘し合っていかなければなりません。できていないならできていないとハッキリ言うべきです。そうじゃなければ上手くなることはありえません。互いに指摘し合って、妥協することなく日々の練習・トレーニングに励んでください。そうすれば必ずチーム力は上がると思います。頑張ってください。
最後になりますが、ふがいない私を最後まで粘り強く指導してくださった監督・コーチの方々、そして沢山の支援と応援をしてくださったOB・OG・保護者の皆様には心から感謝申し上げます。皆様の支えのおかげでプリムローズでの活動を4年間全うでき、私は人として大きく成長することができました。4年間本当にありがとうございました。