メッセージ from プリムローズ

第48回、39期:シーズンを振り返って

荻野 剛

おそらくこれまでの人生で最も嬉しかったことではないだろうか。第五節・東京理科大との試合、そして入れ替え戦・東京農業大との試合に勝利したとき。昨シーズン、第一節で東京理科大に負けたときは本当に悔しかった。そこからずっと「リベンジしたい」と思っていた。筋トレや練習のときも、チームの目標は2部昇格だったが、「理科大に勝ちたい」という思いがいつもどこかにあった。そして試合当日。前半は苦戦を強いられ、相手にリードされて前半終了。後半、相手の選手はこちらから見ても明らかに疲れが出ていた。そこで、ふと夏の練習を思い出した。下級生のころは「なんでこんなに走るんだ」という気持ちばかりだったが、上級生になるにつれて走ることの大事さがわかってきた。そして、それをこの試合で大いに実感した。走って鍛えた体力とその夏の練習を乗り越えてきたことで勝てるという自信があった。疲れきっている相手をランプレーで攻めたて、逆転勝利をおさめた。試合が終わった瞬間、自然と涙が出てきた。

リーグ優勝を果たし、いよいよ入れ替え戦。3年前と2年前の入れ替え戦のときは、先輩の応援をすることしかできなかった。しかし、今回はチームの勝利のためにフィールドでプレーできる。これまでの4年間でやってきたことをすべてぶつけ、絶対に2部に昇格するという気持ちで挑んだ東京農業大との入れ替え戦。何か独特の雰囲気があり、結構ミスもしてしまったが、やってきたことを出し切り、勝って目標としていた2部に昇格することができた。このとき、目標に向かって努力しそれを達成することがこんなにも嬉しいのかと感じた。

また、最上級生として後輩たちに何もしてあげられなくて、いつも助けてもらってばかりだったけど、その助けがあったからこそ2部昇格という目標を達成できたと思います。これから2部という新たなステージでの挑戦で苦しい戦いになるかもしれませんが、チーム一丸となって上を目指していってください。

最後に、これまでの4年間、指導していただいた丹野監督、並びにコーチの方々、本当にありがとうございました。これからの人生で壁にぶつかったとき、2部に昇格したということを糧として乗り越えていきたいと思います。